2014年10月24日13時55分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】 東京ヒューマン・ライト・ウォッチ報告と西サハラ現状 平田伊都子

 2011年夏からず〜っと、東京ヒューマン・ライト・ウォッチに、西サハラの現状を訴えてきました。 やっと、やっと、2014年10月も末になって、西サハラ難民キャンプの報道発表をしました。 それは、SJJAのしつこさが実を結んだのではなく、国際ヒューマン・ライト・ウォッチから報告書が入ってきて、それを翻訳して、東京ヒューマン・ライト・ウォッチのウェブサイトに載せたのです。  経緯はともかく、東京ヒューマン・ライト・ウォッチが西サハラ難民キャンプを取り上げたことで、より多くの日本の方々に関心を持っていただけるのではと、大いに期待しています。 とりあえず、めでたいことです。 
 
��2014年10月15日、アメリカの<正義と人権・ロバート・ケネデイー・センター>が、西サハラ政治囚ハッサナ・エルワリの拷問による獄死を強く非難した。モロッコ占領当局による西サハラ被占領民に対する人権侵害を告発し続けるとともに、残されたハッサナ一家の保護を訴えた。 
 
��10月18日アルジェリアのアルジェで、難民キャンプを視察した国際ヒューマン・ライト・ウオッチの報告があった。 
「西サハラ紛争で生まれた難民は40年もの間、アルジェリアの砂漠にある難民キャンプで暮らしている。これらの人びとは全般的に、望めばキャンプを去ることもできるようにみえるが、実際は基本的権利を一部失いつつある、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書内で述べた。当該難民キャンプは、西サハラの民族自決を目指す西サハラ民族解放戦線(以下ポリサリオ)が運営している。西サハラ(サハラウィ・アラブ民主共和国—SADR)はスペインの元植民地で、1975年以来モロッコが実効支配する地域だ。(東京ヒューマン・ライト・ウォッチの訳) 
 
��10月21日に発表された国連人権評議会の新メンバーは、その多数が西サハラ人民の民族自決権を支持している。ナイジェリア、ボツワナ、エルサルバドル、ガーナ、ボリビアなどが当該する新メンバー国だ。アルジェリア、キューバ、メキシコ、ナムビア、南アフリカといった旧メンバーと共に、西サハラ民族自決権と西サハラ人民の人権を支持し、モロッコによる不法な西サハラ占領を糾弾していくものと期待される。 
 
��10月22日、イタリアの上院がイタリア政府に対して、西サハラ政治囚の即時釈放をモロッコ占領当局に働きかけるようにと、促した。そして、一刻も早く、モロッコとポリサリオ両当事者の国連主催による交渉を再開するように、進言した。さらに、国連憲章が謳っている西サハラ人民の民族自決権を尊重すべきだと、主張した。 
 
��10月22日、駐モロッコ・アメリカ大使館の政治担当外交官たちが、モロッコ占領地・西サハラの首都ラユーンで、CODESA西サハラ人権団体の代表と会談した。その席でCODESAの代表団は、モロッコ占領地・西サハラに於けるモロッコ占領当局の西サハラ被占領民に対する絶え間ない人権侵害を訴えた。さらに、西サハラ政治囚への虐待と、未だに行方不明になっている西サハラ住民の捜索も訴えた。 この会談は一週間前に、モロッコの首都ラバトにあるアメリカ大使館からの要請を受けて、実現した。 
 
��10月23日、東京ヒューマン・ライト・ウオッチがそのウェブサイトで、国際ヒューマン・ライト・ウォッチの報告を翻訳した。それによると、「レーダー外:ティンドゥフ難民キャンプにおける人権問題」(全94ページ)は、国際人権団体による当該難民キャンプ研究のなかでも、もっとも詳細なもののひとつ。2週間の現地滞在中に実施した聞き取り調査と、そのほかでの聞き取り調査を基にしている。西サハラでは現在も国連が平和維持活動を行っている。しかし、世界各地における同様の活動とは対照的に、係争中の領土あるいは難民キャンプ内で定期的な人権監視は行なっていない」とある。 
 
 ヒューマン・ライツ・ウォッチ中東・北アフリカ局局長のサラ・リー・ウィットソンは、「西サハラのキャンプで人権侵害が一部おきているのも事実だが、一部関係者がこれをおおげさに吹聴しているのも事実だ」と述べました。 そして、「現場で国連が定期的に人権監視・報告を実施することで、モロッコの実効支配下にある西サハラ人および孤立した難民の保護と、真実の確立に繋がるだろう」と、語っています(東京ヒューマン・ライト・ウォッチによる国際ヒューマン・ライト・ウオッチ報告の翻訳から)。 詳しくは東京ヒューマン・ライト・ウォッチのウェブサイトをご参照ください。 
 
 たった2週間の滞在で、たった40人の難民からの聞き取りだけで、約20万(報告書では9万〜12万5千となっている)西サハラ難民の、40年にわたる状況をウォッチできたとは思えません。 でも、とにかく、ありがとう<東京ヒューマン・ライト・ウオッチ>さん! 西サハラ問題をみんなで考えていく、大きなきっかけになると願っています。 
 モロッコ占領地・西サハラでの西サハラ被占領民に対する人権侵害の報告も、ぜひお願いします。 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2014年10月24日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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