2015年04月18日14時17分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201504181417446

人権/反差別/司法

中国:女性人権活動家5人 釈放ではまだ不十分 アムネスティが警告

 中国婦女権利行動組のメンバーである5人の女性が当局に拘束され、1カ月後の13日に釈放された。5人はイベント用に「セクハラをなくして、安全な社会を」や「行け警察、セクハラした者を捕まえろ!」と印刷したステッカーを用意し、国際女性デーに配布する予定であった。国際人権団体アムネスティは5人の釈放を受け、それだけでは不十分であり、容疑者扱いもやめるべきであると警告しyている。(アムネスティ国際ニュース) 
 
 5人は韋婷婷(Wei Tingting)さん、王曼(Wang Man)さん、武嵘嵘(Wu Rongrong)さん、李婷婷(Li Tingting)さん、鄭楚然(Zheng Churan)さんで、中国婦女権利行動組のメンバーだ。国際女性デーに合わせ女性に対するセクハラに反対するキャンペーンを企画して3月7日、逮捕・拘束されていた。 
 
 アムネスティは「5人を釈放したことは歓迎したい。ただし、容疑者扱いをやめ自由の制限を取り払うべきである」と述べている。。 
 
 女性たちは、「騒乱挑発罪」の容疑で拘束された。この罪で有罪になると最高5年の刑を下される。後に警察は、検察に対して、罪が軽い「公共秩序騒乱」容疑に変えるように勧めた。 
 
 中国法では、処分保留で釈放された被疑者は、それ以上違法行為をしなければ当初の嫌疑は晴れるが、その後も警察の厳しい監視がつくことが多い。 
 
 女性活動家は、脅迫や拘束のリスクを負うことなく、人権促進のため、自由に運動できるべきである。しかし現実には、組織的に監視され、圧力を受けている。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。