2015年04月30日15時54分掲載  無料記事
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農と食

フランスでブドウ農家の遺族 ブドウ用殺虫剤で癌死を過失致死罪で告訴

 ボルドーワインの生産で有名なジロンド県のブドウ生産者農家を営んでいたミュラ氏が気管支系と肺癌で、2012年に死亡した。ミュラ氏の娘さんバレリー・ミュラさんは、危険な発癌性物質であるヒ素を含むナトリウム系殺虫剤を野放しに40年間も使用させてきたことが原因であるとして、過失致死罪の責任を問い、パリ裁判所に4月27日午後に国と農薬製造会社を告訴した。ブドウ生産者内部からのこの種の殺虫剤による過失致死の責任を問う訴えは、今回がフランスでは初めて。地方をカバーする国営ラジオフランス・ブルーがバレリーさんにインタヴューしている。(パリ 飛田正夫) 
 
 ミュラ氏は、ガロンヌ川の右岸の百年戦争の終結地点であるカスティヨン・バターユに近いプジョル(Pujols)のブドウ栽培農家で42年間にわたり、ブドウに繁殖する細菌性のカビを駆除する殺虫剤を使用してきた。 
 
 この殺虫剤は発がん物質として危険であることが1950年代からわかっていたが、国はこの殺虫剤の生産許可を更新をしていた。 
 
 この殺虫剤は2001年には使用が禁止されている。ミュラ氏の娘さんはこの事件の責任は国なのか殺虫剤製造会社なのかと理由を知りたく思っていると語っている。 


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