2015年06月24日15時59分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201506241559453

中東

ウィキリークスの暴露 サウジアラビア政府が西側メディアとアラブメディアに資金を提供してイメージ改善のための懐柔をしていたと報じられる

  最近ウィキリークスがサウジアラビアの公電を暴露しましたが、そのことが大きな話題になっています。中でも、潤沢なオイルマネーを投じてカナダやオーストラリアなどの西側メディアとともに、アラブ諸国のメディアにも懐柔を試みていたとされることです。以下のグローバルリサーチによる記事もその暴露報道の1つです。 
http://www.globalresearch.ca/the-saudi-cables-buying-silence-how-the-saudi-foreign-ministry-controls-arab-media/5457581 
  サウジアラビアはそれとは裏腹に最近、今年になって100件に達した死刑(公開斬首)やイスラム原理主義武装勢力への資金提供、さらに国内のブロッガーへの鞭打ち刑、反政府運動の弾圧などが報じられており、そのイメージは悪化の一途をたどっています。そうしたことも、外国メディア懐柔の必要性を高めていたのでしょう。 
 
  欧州人がサウジアラビアに憤慨している背景の1つに死刑を次々と実行しているサウジアラビアが国連人権理事会の理事長の座を狙っていることがあります。公開斬首やその前提となっている裁判制度の公平性や信頼性などを含めて国連人権理事会の理事長に適任なのかと疑問が寄せられているのです。 
 
  サウジアラビア政府は国民にウィキリークスの報道は無視するようにと呼びかけているようです。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。