2015年07月11日23時45分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201507112345366

欧州

罠に落ちなかったギリシャのチプラス 国民の意思に反し緊縮財政受け入れ、欧州離脱回避

 債権国側が今度はあたふたしているようです。チプラス首相は債権国側の罠に落ちなかった。ギリシャ市民が国民投票で緊縮財政を「ノン」といっているのにもかかわらず、ギリシャ政府は緊縮財政を主張するEUやIMFの要求を飲みながらも、彼らの望んでいるギリシャの欧州離脱を選ばなかったことです。(パリ=飛田正夫) 
 
 こうなると逆に、欧州が弱小国いじめを組織的にやってきたという陰謀説もつよくなってくるわけで、欧州共同体そのものの価値基盤が足元から揺らがされることになるわけです。ですから欧州の価値にかけて、形だけでもメルケル首相はこれまでのような拒絶の態度ではいられなくなるのだと思えます。 
 
 推測だが、ギリシャの提案は自国民に相当な引き締めを打ち出しているし、債権国側に対しても誠実なものなので、これを受け入れななければならないと考えます。そうしないと度を越した要求は強制になってきて、それは民主主義のヨーロッパではナショナリストであったとしても、ナチスで無い限りできないことになっているからです。なんとなくいい感じになってきました。たしかに厳しいですが。日曜日が楽しみです。 
 
「仏メディアの旅」から 
http://franettese.blogspot.jp/ 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。