2015年07月21日15時50分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201507211550462

コラム

ジャズとクラリネット 滝川雅弘(クラリネット奏者)

  私がクラリネットと出会ったのは中学一年で吹奏楽部に入部した時。Jazzと出会ったのは大学になってからで、バディ・デフランコ(Buddy DeFranco、クラリネット奏者)の演奏に魅了され演奏スタイルを研究しました。 
 
  一旦は教職に就くも日本は1987年当時まだバブル景気で比較的演奏の仕事も多く結局音楽の道を選ぶ事になりました。古くはベニー・グッドマンが活躍したビッグバンド全盛期のダンスミュージックではクラリネットが花形楽器でしたが、チャーリー・パーカー(アルトサックス奏者)の出現によりダンスミュージックからビバップと呼ばれる観賞用の音楽にJazzが変貌した事に依り、クラリネットはその地位を失いかけましたがパーカーと同時期に活躍したバディ・デフランコがクラリネットでのビバップ奏法を確立しモダンジャズでもクラリネットが通用する事を証明しました。 
 
  クラリネットは音量が出ない上にサックスよりは抵抗感が強く運指が複雑なのでJazzでは敬遠されがちな楽器ですが、それ故世界的にもジャズクラリネット奏者も多くは無く、言い換えればやり尽くされていない未知の領域が多い訳です。1991年本人の前で演奏する機会に恵まれコピーしたフレーズを吹くと、バディが強調したアドバイスは『自分自身の演奏スタイルを確立せよ』でした。つまり人の物まねでは駄目だぞと云う事ですね。 
 
  良く聞いたレコードはバディ・デフランコ・カルテットによる「Jazz Tones」 です。 
 
 
寄稿: 滝川雅弘 ジャズ・クラリネット奏者 
(編集部:関西を中心に活躍中です) 
 
 
■夏のジャズフェスの想い出 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201507292130143 
 
■ジャズとクラリネット 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201507211550462 
 
■ジャズは社会そのもの 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201507241039375 
 
■魚釣りと私 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201508130947274 
 
■インターネットについて 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201509081230452 
 
■大阪W選挙 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201511201917155 
 
■大阪W選挙(その結果) 滝川雅弘 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201511241433292 
 
■ミュージシャンと政治的立場 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201508241235151 
 
■雑感 音楽教育 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201508292348376 
 
■イタリアから二コーラさん(cl)初来日!とはなんぞや?という方のために。  滝川雅弘(ジャズ・クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201801120047155 
 
■ミュージシャンのギャラ   滝川雅弘(ジャズ・クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201801171644553 
 
■『滝川さんは何処に向かってるのですか?』   滝川雅弘(ジャズ・クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201801201807276 
 
■二コーラさん初来日の意義について 滝川雅弘(ジャズ・クラリネット奏者) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201801281843230 
 
▼2月に来日(関西) シチリア島のクラリネット奏者、二コラ・ジャンマリナロさん 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201801221436551 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。