2015年08月04日20時20分掲載  無料記事
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政治

SEALDsに刺激され、OLDsも結成される

  安保関連法に反対する学生のSEALDsの活動が盛んになっているが、高齢者による組織オールズ(OLDs)も生まれた。オールズの説明にはこう書かれている。「OLDsは、アベ内閣が成立を図っている戦争法案に反対し、老人パワーを最大限発揮してその成立を阻止することを目的とするグループです」 
 
  今日、OLDsのメンバーになった元・音楽教師の立野秀夫さん(78歳、埼玉在住)はその思いをこう綴っている。 
 
 「早速のご承認ありがとうございます。 
 埼玉秩父で戦うOLDSの一人となりました。福一原発による秩父地域の汚染状況をベクレル測定器で測定し、250キロ離れた地点での汚染除状況を記録しています。 
 
  「戦争法案反対」の願いは「教え子を再び戦場に送るな」の願いに通じます。人生の幕引きを静かに過ごせると思っていましたが、東関東大震災後の放射能問題、原発再稼働の動き、また戦争法案等国民を愚ろうし、監視下に置こうとするあらゆる手法に断固抵抗を示さなけれな私の人生の幕引きは出来ないと老体を鞭打っています。 
 
  かつて飛鳥山(※東京都北区)の大きな防空壕に父、母は家をまもるため私一人真っ暗な道を多くの人の後をついて逃げる毎晩を経験しています。 
 
  飛鳥山の市電通り反対側に住んでいましたから、飛鳥山は遊び場でした。戦争も激しくなってきた頃、飛鳥山公園のベンチに大学生4人が肩を組み・・・・若い血潮の予科練の七つボタン・・・・と歌っていた姿が今も鮮明に浮かびます。 
 おじいちゃんはあの頃何をしてくれたのと、墓に問いかけられるのはごめんです。 
 
   21世紀に入っても、残念ながら人類の進むべき方向は、マネー・武力など、個人の中にある混沌とした「欲望」に突き動かされています。これをうまく扇動しようとする思想家や経済学者が幅を利かせ、愚かな政治家が当選?し権力を握る、これは残念ながら世界共通の現象として地球上に現れているように見えます。 
 
  どこかで一歩でもこれらを阻止しようではありませんか、同時に己の中の「欲」という厄介な魔物をどうコントロールするかも学びながら。 
 
  一方で地球外生命探しや、どこに住めるかの探索が始まっています。その知力はボタン一つで相手の顔も見ずに沢山の「人」を殺す武器を平気で開発し使用する、この我々の頭脳の矛盾を指摘し解決の知恵も発言するOLDSの存在でもありたいと思います。 皆さん頑張りましょう! 」 
 
 
■飛鳥山公園のある北区の空襲の記録(総務省) 
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/state/kanto_16.html 
「北区域は、昭和20(1945)年2月、大規模な空襲を受け、最初の死者を出した。 
 
 最大の被害を受けたのは、4月13日夜から14日未明にかけての空襲で、200人以上が死亡した。これらを含め、死者を出すほどの大きな空襲を7回受け、500人以上の死者を出した。 
 
 北区域には、赤羽、志茂、十条等にかけて軍需工場や軍事施設があったが、当初は空爆の対象にされずに済んだ。 
 
 北区域に対する最初の大規模な空襲は、昭和20(1945)年2月19日午後2時40分からのもので、王子区豊島地区にかなりの被害を受けた。『新修北区史』は全壊60戸、半壊66戸、焼失戸数99戸、死者29人、罹災者は1128戸としている。さらに2月25日午後2時すぎにも空襲を受け、滝野川区で死者1人を出した。3月4日の空襲でも、滝野川区で死者14人の被害を受けた。3月10日の東京大空襲でも、余波を受け、30人が罹災し、14戸が焼失したほか、荒川区等からの罹災者を寺などで保護した。 
 
 4月12日にも空襲があったが、翌13日夜から14日未明にかけての空襲は、北区域最大規模のもので、王子・滝野川両区の広い範囲にわたって甚大な被害が出た。200人以上の死者、800人以上の負傷者を出した。王子区では、区役所や陸軍兵器補給廠等の官公署、王子製紙や日本フェルト等の民間工場が焼失した。滝野川区では、低地部で大きな被害を受けた。」 


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