2015年08月24日12時35分掲載  無料記事
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コラム

ミュージシャンと政治的立場 滝川雅弘(クラリネット奏者)

  よくミュージシャンは政治的な立場やイデオロギーを明確にしない方が良いという言説を聞く事が有りますが本当の事を知ると云う事は重要だと考えます。 
 
  最近大阪市で起こった事では、橋下維新が2013年2月に岩手県からの災害廃棄物、所謂瓦礫の受け入れを強行しましたが(西日本では他に北九州市)国は40億かけて絆キャンペーンを行い、当初大阪は18万トン受け入れる予定が蓋を開けてみると最終1万5千トンで終了、しかも岩手県の焼却炉を止めて迄大阪に搬出していた訳で、これは絆ではなく維新の実績造りだったわけです。 
 
  『広域処理は復興予算の流用だ』という著名な環境ジャーナリストの講演を聞きに行くと、岩手県内での処理のメドは付いていてるのに(岩手県の瓦礫の総量は71万900トン、岩手県の処理可能量は年間40万トン⇒2年弱で終る計算)強行されるのは『石原が橋下に、政党作るのに20億や30億は要るやろ、瓦礫をやれとささやいた』からだと聞きました。2012年夏,震災瓦礫の受け入れが決まった時期は、国政進出に向け日本維新の会が設立された時と同時期。 
 
  又都構想でも当初4千億の経済効果があると云っていたのが精査すればせいぜい1〜3億。都構想の始まりは庁舎移転問題に端を発する,大阪市の財源に目を付けた,府が市にしかけたM&A(合併、買収)で、大阪府のGDPは7年前は全国5位だったのが2011年には11位,この原因は維新が都構想に特化し経済、福祉、教育、等の政策を蔑ろにした為だと自民党は街宣で云ってました。もし住民投票が可決されていれば、初期的には職員を200名増やし、200の法改正し、東京で一部事務組合がになっている業務が5つなのに対し大阪では120、初期コストが600億円、ランニングコストが20億円、と無駄だらけ。しかし橋下氏はその後17年で2700億円の経済効果が有ると云い効果額に地下鉄の売却益が含まれていた訳ですが、それなら地下鉄の民営化で住民投票すればいい訳です。 
 
  改革と云う意味では、関市政改革が5年で9千億円の財源を生み出した事と比較する必要も有るでしょうし、又都構想と云うのは名前にも偽りが有り、正確には大阪市廃止分割構想、大阪市の予算を減らしてどうやって大阪の経済を活性化することができるのでしょうか?実は大阪市の自主財源を4分の1に減らすと云う結論有りきのペテンだったのですね。すると橋下氏は途端に金じゃない50年後の大阪の未来の為だと云う。当初大阪府下を19の特別区に分けると云う案は市会府議会で廃案に成り,堺市も反対、市長選では吹田、寝屋川、八尾,ともに維新系の候補が敗れ、大阪市議会、府議会ともに維新は過半数有りませんから既に頓挫していたわけで、そんなものを住民投票するのはどう考えてもおかしい。住民投票に賛成したのは公明党、安倍自民の改憲と維新の都構想がバーターに成っているとの指摘も有り、市府民は置き去り。 
 
  今国会で審議されている新安保法案も何が真実なのか見極めなければなりません。私は50歳を過ぎ、初めてデモ、街宣、ビラ配りを経験し,環境ジャーナリストの講演や政治家の街宣を聞きに行き上記の様な情報を得ました。今SEALDsを批判する政治家も居る様ですが、この政策はおかしいと思えば年齢に関係なく声を上げ行動すれば政治は変えられると私は確信しています。 
 
滝川雅弘 (ジャズ・クラリネット奏者) 
(編集部 :滝川さんは関西を中心に活躍中です) 
 
※関市政改革 關 淳一(「関 淳一」とも表記、1935年 - )は第17代大阪市長。祖父は第7代大阪市長の關一。2003年から2007年まで大阪市長を努め、2007年の三選目の選挙で平松邦夫氏に敗れる。大阪市の行財政改革に取り組んだ。 
 
 
 
■夏のジャズフェスの想い出 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■ジャズとクラリネット 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■ジャズは社会そのもの 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■インターネットについて 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■大阪W選挙 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■大阪W選挙(その結果) 滝川雅弘 
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■ミュージシャンと政治的立場 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■雑感 音楽教育 滝川雅弘(クラリネット奏者) 
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■『滝川さんは何処に向かってるのですか?』   滝川雅弘(ジャズ・クラリネット奏者) 
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▼2月に来日(関西) シチリア島のクラリネット奏者、二コラ・ジャンマリナロさん 
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