2015年09月18日14時10分掲載  無料記事
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政治

【ドキュメント国会】ピケを張る野党女性議員

 国会は今日18日は参院本会議を舞台に戦争法案をめぐる攻防が続いている。17日には参議院安保法制特別委員会で与党は法案採決を押し切った。参議院の録画を見るとわかるが、これが採決と認められるかは疑問だ。ほとんど謀略といってもいいようなやり方だ。このやり方を採決と認めるならば、国会で審議を尽くすことは何の意味も持たなくなるだろう。以下、16日以降の国会内と前のドキュメントを断続的にお届けする。今日は16日について。(上林裕子) 
 
 17日は鴻池委員長の不信任動議がだされ、賛否意見表明の後不信任動議が否決された直後だった。この後いわゆる締めくくり審議が2時間程度行われるはずだったが、速記が止まっている間に(おそらく)審議打ち切り動議がだされ、議場が混乱している間にいつの間にか速記が再開され採決されたことになっている。あの混乱の中で誰が速記を起こすことを指示したのか。この強行採決は無効ではないのか。 
 
  16日の横浜での地方公聴会後の18時から開かれる特別委員会は強行採決の可能性があるためマスコミが早くから大勢詰めていた。 
 
◇18時 
18時少し前だったと思うがピンクの「怒れる女性議員たち」の鉢巻きをした女性議員が理事長室を目指していった。理事会が長引いているのか、時間になっても委員会は始まらない。 
理事会室の方からは「女性の声を聞け!」という声が。理事会室前から委員会室まではマスコミの山で近付けない。「地方公聴会、中央公聴会とも公述人は男性ばかりで女性の声を聞いていない」と衆参の女性議員有志が要請文を鴻池委員長に手渡しきた。 
何人の女性議員がいたのかは見えなかったのだが、後から秘書の方に聞いたところ20〜30人の女性議員たちが理事会前で要請のピケをはった。その後廃案を求める野党議員の声も響いてきた。 
 
◇19時 
理事会が休憩 
 
◇20時 
理事会2度目の休憩。自民佐藤筆頭理事が電話。官邸の指示を仰いでいるようだとの話が伝わってくるが定かではない。 
 
◇20時40分頃 
阿部首相が委員会入り。理事会はまだ継続。 
理事会室前からは様々な声や怒号が聞こえてくるが、何が起こっているかさっぱり分からず。 
衆議院の女性議員たちが排除?(撤退)させられたとのこと。 
マスコミ、議員、衛視゛などで理事会室前は暑い。山本太郎議員が「ずぶぬれでごめんなさい!」といいながらマスコミをかきわけ理事会室前に戻っていく。本当に背広が水浴びしたようにびしょぬれ。 
 
◇23時 
動きがないので帰ろうかと迷っていると、午前0時10分から委員会が始まることにきまったとのこと。 
 
◇0時 
10分になっても委員長はにゅうしつせず。車が少なくなってきたためか、外のコールの声が委員会室にもはっきり聞こえる。土砂降りの中でみんな必死に叫んでいるのだ。 
理事会室を取り囲んでいたマスコミが3分の1くらいに減ったので少しづつ前に詰めていったら理事会室の前まできた。女性議員たちは6時間以上理事会室前で頑張っている。疲労の色が濃い。 
 
◇1時半頃? 
「人道的な休憩」ということで抜け駆けはしないとの合意のもとで全員30分の休憩となった。理事もそれぞれ休憩に。せっかく取った理事室前のポジションなのでそのまま休憩が終わるのを待つ。 
その後もこう着状態が続く。短い休憩が1回あり、結局8時50分に理事会再開ということで休憩に入った。 


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