2015年10月12日01時02分掲載  無料記事
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市民活動

【シベリア抑留70年・映画の集い】映像で振り返る「シベリア抑留70年」 〜『私はシベリヤの捕虜だった』&『帰國(ダモイ)』

 1945年8月に「シベリア抑留」が始まってから4〜5年目。東西冷戦が続く中、まだ多くの日本人捕虜がソ連各地に抑留されていた。 
 この時期に、日本映画は、「シベリア抑留」と帰りを待つ家族、帰ってきた元捕虜・抑留者をどう描いていたのか?当時の世相や抑留者・家族の苦悩を今、映像をとおして感じ取ることができるか? 
 1949年・1952年公開の貴重な映画を観て、「シベリア抑留」を考えます。 
 
     ★     ★     ★ 
 
■日時:10月18日(日)10:30〜16:30(開場10:15) 
 
■会場:日比谷図書文化館地下1階「コンベンション・ホール」 
(先着200名・予約不要 *入替えなし・自由席)http://hibiyal.jp/hibiya/access.html 
(東京都千代田区日比谷公園1−4、「日比谷公会堂」隣、地下鉄丸の内線・日比谷線「霞が関」B2出口、千代田線「霞が関」C4出口、都営三田線「内幸町」A7出口、日比谷線「日比谷」A14出口) 
 
■特別協賛:国際放映株式会社・株式会社資料映像バンク・株式会社ケー・シー・ワークス 
 
■プログラム 
10:15(開場) 
10:30〜12:00 第1回上映『帰國・ダモイ』(1949年・新東宝作品、90分) 
12:00〜12:40(休憩) 
12:40〜14:06 第2回上映『私はシベリヤの捕虜だった』(1952年・シュウ・タグチプロ、86分) 
14:06〜14:10(休憩) 
14:10〜14:50 トーク「シベリア抑留映画を語る」木全公彦さん(40分) 
14:50〜15:00(休憩) 
15:00〜16:30 第3回上映『帰國・ダモイ』(1949年・新東宝、90分) 
16:30(閉会) 
 
■作品紹介 
『私はシベリヤの捕虜だった』 
 敗戦でソ連軍の捕虜になり、シベリアで強制労働へ強いられた主人公ら5人の男たち。過酷な労働、寒さ、飢えの日々の中で、倒木の下敷となって死ぬ男、不当な私刑で命を落とす男、脱走を企て姿を消す者・・・と、次々仲間を失う。新しい収容所では、日本人の民主委員が権力をふるう。 
 ようやく、帰国(ダモイ)が伝えられ、列車でナホトカに向かう。帰国を前に、民主委員による査問が行われ、一部は帰国を許されず、再び奥地へ。結局1人で帰国船に乗る主人公は、一緒に帰国できなかった4人の戦友を想い、複雑な気持でシベリアに別れを告げる。(1952年公開) 
 製作:シュウ・タグチ、同・プロ/監督:阿部豊・志村敏夫/脚本:沢村勉/撮影:藤井静・岡崎宏二/美術:中古智・小川一男/音楽:藤田昌久・工藤和子/出演:北沢彪・重光彰・有木山太・鮎川浩・手塚克己・田中春男・伊藤雄之助・土屋嘉男ら 
 
『帰國(ダモイ)』 
 舞鶴に帰って来るシベリアからの引揚者、毎日夫を迎えに埠頭に通う妻、田舎の駅で息子の帰還を待つ老人、純情な靴磨きの少年との出会い、恋人を待ちキャバレーで歌う女、ソ連で学んだ共産主義を説く元恋人、病で急逝する夫、さまざまな人間模様を描いたオムニバス映画。 
 『異国の丘』(1949年4月公開、渡辺邦男監督、花井蘭子・上原謙ら出演)の半年後の1949年11月公開。渡辺プロ・新東宝作品。 
 製作:佐藤一郎/監督:佐藤武/監修:渡辺邦男/脚本:岸松雄 
/撮影:山崎一雄/音楽:飯田信夫/美術:伊藤寿一/出演:井上正夫・野上千鶴子・堀雄二・大日方伝・池部良・山口淑子・藤田進・香川京子ら 
 
■お願い 
入場料はいただきませんが、会場費等がかかっていますので「協力券」(千円)の購入をお願いしています。 


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