2015年10月13日17時48分掲載  無料記事
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東日本大震災

被災地の水産加工業・経営者たちの戦い 映像記録者・田中敦子の戦い 平田伊都子

 「生きてたから会えた、、」と、再会したアッちゃんは言いました。 あたりまえのこの言葉が、アッちゃんの創った映像記録「被災地の水産加工業・経営者たちの戦い」を知ったとき、ズシンと胸にこたえてきました。 アッちゃんとはこの映像記録を自主製作演出した田中敦子さんのことです。 凄い映像記録者を<アッちゃん>と書くのは僭越ですが、逞しいだけではない、繊細で優しい田中敦子さんは、やっぱり<アッちゃん>で〜す! 
 この原稿を書いていた2015年10月11日、ラジオから、「東日本大震災による死者と行方不明者と、震災関連死で亡くなった人も加えると、21,000人を超えた」とのニュースが流れてきました。 「生きてたから」何もかも失った被災地の水産加工業者が、立ち上がれたのです。 でも、「生きてても」途方に暮れている被災者の人々が数百万、いやもっといらっしゃる筈ですよね?!。 
 
*円谷プロにいたアッちゃん 
 アッちゃんに初めて会ったのは、ウルトラマンの円谷プロだった。美人で優しいアッちゃんはスクリプター(記録係)として活躍していた。「紹介してくれよ」と、密かにアッちゃんに想いを寄せていたアルバイト仲間が、耳打ちしてきたのを思いだす。が、ウルトラマンと仲良くなれなかった筆者は一年足らずで円谷プロを止め、彼とアッちゃんとのお見合いは実現しなかった。 
円谷プロの創設期から参加していたアッちゃんは、1975年まで円谷プロでスクリプトの仕事を続けた。「ウルトラQ」、「マグマ大使」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、「怪獣ブースカ」と、、国民的不滅の英雄ウルトラマンなどと付き合っていた。 
 2011年のウルトラマン誕生45周年に向けた、2時間のスペシャル番組「徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説~昭和のヒーロー誕生秘話」の制作にも、勿論、アッちゃんは関わった。当時の出演者である黒部進(ハヤタ隊員)、桜井浩子(フジ・アキコ隊員)、毒蝮三太夫(アラシ隊員)、古谷敏(ウルトラマン・中身)、森次晃嗣(モロボシダン隊員)、ひし美ゆり子(アンヌ隊員)や、アッちゃんを含む当時の製作スタッフを徹底取材し、ナレーションは石坂浩二がやった。 
 筆者が中央アフリカ共和国でキャンプ生活をしていた時、カメラマンがマラリアで死にそうになった。アッちゃんは段ボールにインスタントラーメンと日本食を送ってくれた。残念ながらアフリカの真ん中まで荷物は届かなかったが、アッちゃんの優しい思いが届き、カメラマンは今も生きてます。 
 
*ドキュメンタリーからドラマまで、アッちゃんの活躍 
 円谷プロを退社後のアッちゃんはTV番組の制作・構成の畑で活躍した。「地球浪漫」サントリー ドキュメント(1988~1991)、「世界の結婚式」 (1990~2001担当)等がある。 
 2006年に<SORA1>という映像制作会社を立ち上げた。SORA1の映像制作に対するポリシーは、「映像を通し真実を伝える。時代の風潮に流されずしかし時代を正確に切り取り伝えること」とある。(SORA1のブログより) 
 
 SORA1が関わった作品は、前出の「2011年新春特番&開局10周年記念特番&ウルトラマン誕生45周年記念特番「徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説」、特番「アメリカ観光に載らない旅!グランドラビッズ」、「沢田亜矢子の感動!マイルーム」、「セキスイハイムスペシャル 被災地と静岡の絆を未来に!」、単発ドキュメント「江戸のエネルギー」、「エジソンになり損ねた男」、ウオーキングシリーズ「山手線各駅1万歩の旅」、対談番組「菅原明子の一語一話」、ドキュメント「キズナのチカラ」、「和の心〜地域の技とデザイン」(全国商工会連合会提供)、健康啓蒙DVD「歩こう!今より1000歩!!!」(財団法人日本食生活協会)、「メタボ予防のためのエクササイズ」、食育ボランティア啓蒙DVD「今日からあなたもヘルスサポーター」、「食の未来を見つめて」と、続いていく。 
 
 そして、アッちゃんは自分が住むマンションを担保に借金をし、自費で、傑作DVD「被災地の水産加工業者」を制作演出した。真正面から真摯に取り組んだ5人の人間物語、しかも、東日本大震災から立ち上がりつつある水産加工業経経営者たちの前向きな記録、、マスコミが取り上げるべき作品だと痛感している。 
 
*被災地の水産加工業 経営者たちの戦いとアッちゃん 
 アッちゃんは2011年4月から被災地に足を運び、3年間をかけて総集編を加えたDVD6巻を完成させた。 アッちゃんの会社<SORA1>のブログから<被災地の水産加工業 経営者たちの戦いの記録>を紹介する。 
「2011年3月11日、東日本大震災。瓦礫の中から立ち上がった水産加工業の社長たち。 
水産加工業社が行政から得た復興資金はいくら?結果、経営者に残った借金はいくら? 
 みりん干し、〆サバ、塩辛、わかめ、蒲鉾、、、工場再建に、揺れながら 迷いながら 耐えた我慢強い東北人魂が、困難に打ち勝ち復活を遂げるまでを追った記録映像」 
登場人物: 
塩竃市「カネコ橋沼商店」蒲鉾製造業 橋沼幸造社長。補助金や銀行からの融資に苦労。 その後も高騰する建材費や人件費など更なる苦難が社長を襲う。 
カネコ橋沼商店ホームページ http://www.sasakama.info/ 
山田町「木村商店」各種水産加工 木村トシ社長。工場も店舗も流失。震災後3日目に 再建を決意!急拵えの作業小屋から再起をはかる。 
木村商店ホームページ http://tokkuri.co.jp/ 
石巻市「猪又屋」各種水産加工 猪又一成社長。道路が陥没し海となり、重機が通れずに工場再建が遅れる。更に追い討ちをかけるようにピンチが! 
猪又屋ホームページ http://www.inomataya.net/ 
石巻市「木の屋石巻水産」缶詰その他 木村隆之副社長。震災前に加入していた津波保険。震災直後に決断した委託製造。先を見据えて復興をリード。 
木の屋石巻水産ホームページ http://kinoya.co.jp/ 
気仙沼市「福寿水産」フカヒレ水産加工 臼井弘社長。巨大漁船が近くに打ち上げられて、インフラ 整備が遅れる。工場が再建してもこの整備の遅れにより稼働出来ず。 
福寿水産ホームページ http://www.fukujusuisan.co.jp/ 
 
 さて、どうすれば「被災地の水産加工業・経営者たちの戦いの記録」を見れるのか?以下にお教えします。 
 DVD5巻+総集編6枚セットの購入方法 
 A,ワンコイン購入 
1人ワンコイン(¥500)×20名のグループを作って頂き、グループとしてお申し込みください。(\1000×10名も可) 
※グループ内の上映会及びグループ内の貸出権利付き。 
 B,上映権付購入 
上映会、イベント、行政、企業、団体、図書館などに使用可。価格¥50,000(消費税別) 
 C-個人購入 
上映権利無し、価格¥10,000(消費税別) 
 
 詳しくは、SORA1にお問い合わせください。TEL:03-3797−7551、sora2@s3.dion.ne.jp 
※ご購入をご検討の皆様へは、無料で試写用DVDセットの貸し出しを行っています。 
 
 実は、筆者もまだ全巻を見ておりません。ご購入されてご覧になったら、ぜひ、ご一報ください。 
 
 
文:平田伊都子 ジャーナリスト  写真提供:SORA1 


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