2016年01月30日22時49分掲載  無料記事
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コラム

済州島からの訪問者 伊地知紀子(大阪市立大学教授)

  済州大学校教育放送局が取材に来てくれました。「在日済州人研究をしている研究者へのインタビューを通して、済州大学校の学生たちに、在日済州人について関心を持ってもらう 」 という企画で、済州大学校教育放送局から4名が来学されました。在日済州人センターから紹介を受けたとのこと。学生が主体の大学新聞による活動の一環として放送局も運営しているようで、インタビューアーは学生、引率で顧問の崔ナクヂン先生(ジャーナリズム論)と助教の金ヤンスク先生が同行してこられました。 
 
  日海海女写真展の韓国側メンバーとは、両先生とも知り合いで、助教の先生は、親友の安美貞とかつての同僚。在日済州人センターも学内に設立されていることですし、こうした企画を通して、済州大で学ぶ学生さんが在日済州人の歴史や生活に関心をもってくださるとうれしいですね。 
 
  また、なんで日本人が?という質問、どうして済州島に関心を持つようになったのか、村に住むことにしたのかなど。済州大で放送するので、済州語でもいいです、とのことでしたので、済州語と標準語を交えて1時間ほどいろいろおしゃべりしました。 
 
  インタビューする学生の尹くんは咸徳里出身なのですが、標準語で質問するので、村で話すようにはなかなか。尹くんの家が咸徳のガソリンスタンドのそばだというので、「ウットンネね〜」といいながら在日済州島出身者の生活史調査でそのあたりも行った話しをし、最近出た『在日済州人生活史2 故郷の家族・北の家族』(ソニン・ソウル、2015)を進呈。 
 
  お土産に、済州大学校グッズをいただきました。カルオッのスカーフなのですが、大好きな紫の二色。「もういろいろもらっているかと思って、すでにお持ちだったらどうしようかなと悩みました」と助教先生。「済州大もこんなグッズを作るようになったんですね〜。一つも持ってませんよ〜」とお答えすると安心した顔に。年に何度も行くし、通いだして長いので、もらう機会もないんでしょうね。少しでもお役に立てれば幸いと、大変楽しいひとときでした。 
 
伊地知紀子 (大阪市立大学教授 文学研究科) 
 
 
■伊地知教授の専門分野は生活世界の社会学・地域社会学・朝鮮地域研究。済州大学に留学し、済州島の人々の生活の実像や近現代の歴史を研究した経験があります。済州島から多くの人が日本に渡ってきましたが、そうした人々の歴史や生活も研究してきました。以下は大阪市立大学の紹介欄です。 
http://www.wlb.osaka-cu.ac.jp/2015/06/16/interview-researcher007/ 
  伊地知 紀子教授の著書には以下のものがあります。 
 
『消されたマッコリ。-朝鮮・家醸酒(カヤンジュ)文化を今に受け継ぐ-』社会評論社 
『在日朝鮮人の名前』明石書店 
『生活世界の創造と実践−韓国・済州島の生活誌から−』御茶の水書房 
 (後にこの本に加筆する形で、韓国語で翻訳出版された。 
 =『耽羅文化学術叢書16 日本人学者が見た済州人の生: 
生活世界の創造と実践』済州大学校耽羅文化研究所、景仁文化社、ソウル、2013) 
 
ほか 
 
■月命日コラム 伊地知紀子 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201601241513520 
 
■安全保障関連法案に反対する大阪市立大学教職員有志の会http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201508052331123 


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