2016年02月22日18時10分掲載  無料記事
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北朝鮮

米朝平和条約交渉の行方 ワシントンD.C.と平壌

  1月初旬に北朝鮮が水爆実験を行ったと公表し、そのニュースが世界に広がった。一方でオバマ政権は昨年末、北朝鮮の求めに応じて米朝平和条約の交渉を行う方針だったとの記事がウォールストリートジャーナルや、朝鮮日報などで報じられている。 
http://www.wsj.com/articles/u-s-agreed-to-north-korea-peace-talks-1456076019 
  記事によるとオバマ政権は交渉を行うことに前向きの姿勢を示したが、朝鮮半島の非核化を前提にするとし、北朝鮮側は非核化の問題は平和条約交渉から外したいと考えていた。そのあたりの交渉が今後どうなるかは不明である。北朝鮮が朝鮮戦争での休戦から、本格的な平和条約を米国と結びたがっていることはこれまでも報じられてきた。オバマ大統領がキューバやイランに続けて、この件をどう進めていくのか、今後が注視される。 
 
 
※北朝鮮が「水爆実験に成功」と発表  1月6日 
http://www.bbc.com/japanese/35240113 
 BBC <今回の実験の前に北朝鮮の国営メディアは、「米国の核脅威に対抗するため(略)核兵器を保有する権利がある」と述べていた。> 
 
※北朝鮮の南下で始まった戦争であるものの、朝鮮戦争の際に半島での原爆使用許可を求めたマッカーサー将軍をトルーマン大統領が解任して核兵器の使用をとどまった歴史があり、北朝鮮はそのことを忘れてはいないだろう。 
https://mondediplo.com/2004/12/08korea 
  ’On 9 December(1950) MacArthur said that he wanted commander’s discretion to use atomic weapons in the Korean theatre. On 24 December he submitted “a list of retardation targets” for which he required 26 atomic bombs. He also wanted four to drop on the “invasion forces” and four more for “critical concentrations of enemy air power”.’ 
 
  ’Although Ridgway said nothing about a cobalt bomb, in May 1951, after replacing MacArthur as US commander in Korea, he renewed MacArthur’s request of 24 December, this time for 38 atomic bombs (13). The request was not approved. ’ 
  (ルモンドディプロマティーク:ブルース・カミングス) 


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