2016年03月20日14時24分掲載  無料記事
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市民活動

3月23日(水)〜28日(月):東京と福島で「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」

福島第一原発事故から5年目、チェルノブイリ原発事故から30年目のこの春、世界各国から反原発運動の活動家などを迎えて、東京都内の在日本韓国YMCA、スペースたんぽぽと福島県いわき市で「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」を開催します。主催は同フォーラム実行委員会、期間は3月23日(水)から28日(月)まで。 
 
詳細は、下記です。 
http://www.nonukesocialforum.org 
 
プログラムの概要は末尾にあります。 
 
福島第一原発事故から5年目、チェルノブイリ原発事故から30年目のこの春、世界各国から反原発運動の活動家などを迎えて、東京都内の在日本韓国YMCA、スペースたんぽぽと福島県いわき市で「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」を開催します。主催は同フォーラム実行委員会、期間は3月23日(水)から28日(月)まで。 
 
本フォーラムで私たちは、新自由主義グローバリゼーションや対テロ戦争への反対運動などを通じて貧困と戦争のない「もうひとつの世界」を模索してきた世界社会フォーラム(WSF)(※1)のこれまでの経験を、核 (核兵器と原子力発電)の軍事利用にも商業利用にも反対する核廃棄の運動へとつなぐことを目指します。 
 
◆被曝労働問題やアジアへの原発輸出などで分科会 
フォーラムには、チェルノブイリ原発事故時に原発オペレーターだったリクビダートル(事故処理作業者、ウクライナ)や、日本の原発輸出に反対するトルコ、インドの反原発グループのメンバーをはじめ、韓国、台湾、フィリピン、フランス、ブラジル、カナダなどから反原発の活動家、研究者、ジャーナリストなどが参加。 
 
分科会では、「福島での犯罪と命の救済」「被曝労働問題の現状」「アジアへの原発輸出」などをテーマにしたセッションや、映画「サクリファイス―犠牲者―事故処理作業者(リクビダートル)の知られざる現実」の上映 などを通じて、原発や被曝をめぐる世界の現状を共有します。海外からの参加者には、福島県いわき市での現地の皆さんとの交流集会に参加して福島の現状を直接知ってもらうほか、東京での「原発のない未来へ!3.26全国大集会」のデモにも参加してもらいます。 
 
◆核のない「もうひとつの世界」へのグローバルな運動の第一歩に 
最終日には国際戦略会合を開催します。日本は、広島・長崎の被ばく体験の後も第五福竜丸の被ばくを経験しながら、世界有数の核先進国の道を歩み、2011年の福島原発事故の深刻な被害にもかかわらず原発再稼動と原発輸出を積極的に推進する国であり続けています。私たちは、「幾度となく核の被害を受けながら、なぜ核開発を推進するのか?」という、各国の反核運動か ら日本の私たちに投げかけられている厳しい問いかけに応え、日本国内の反原発運動と世界の運動をつなぎ、本フォーラムを、核のない「もうひとつの世界」へ向けたグローバルな運動の第一歩にしていきたいと考えています。 
 
※1 世界社会フォーラム(WSF)は、2001年以来、ブラジル、インド、チュニジアなどで、数万人規模の大規模な大会を開催し、新自由主義グローバリゼーションや対テロ戦争への反対運動などを通じて、貧困と戦争のない「もうひとつの世界」を模索するグローバルな運動を担ってきました。今回の フォーラムは、世界社会フォーラムの創始者の一人、シコ・ウィタケル氏(原発いらないブラジル連合)の呼びかけに応え、福島原発事故緊急会魏、ATTAC Japan(首都圏)をはじめとする国内外の反核・平和関連のグループが実行委員会を結成し、核と被ばくをテーマにしたテーマ別フォーラムとして開催する準備を進めてきました。 
 
◆連絡先 
核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016実行委員会 事務局 
東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル1階ATTAC Japan(首都圏)気付 
メール nonukewsf2016@yahoo.co.jp? 
電話 070-5553-5495(小倉利丸) 
WEB http://www.nonukesocialforum.org 
 
◆呼びかけ団体 
福島原発事故緊急会議/ATTAC Japan(首都圏) /ATTAC関西/研究所テオリア/経産省前テントひろば/原子力資料情報室/再稼動阻止全国ネットワーク/占領に反対する芸術家たち(Artists againstOccupation)/たんぽぽ舎/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/反戦反核版画コレクティブ/ピープルズプラン研究所/被ばく労働を考えるネットワーク/脱被ばく実現ネット/辺野古リレー〜辺野古のたたかいを全国へ/IRREGULAR RHYTHM ASYLUM 
[海外団体] 
Appel du 26 Avril(4・26アピール)/Articulacao Antinuclear Brasileira(ブラジル反核ネットワーク)/ATTAC France(ATTACフランス)/Coalizao por um Brasil livre de Usinas Nucleares(原発のないブラジルを目指す連合)/Mouvement UTOPIA(UTOPIA運動)/NPO (NPOエコー・エシャンジュ・フランス・ジャポン)/Reseau Sortir du nucl?aire(脱原発ネットワーク) 
 
 
◆プログラムの概要 
○3月23日(水) 
オープニングフォーラム(18:30〜21:00 在日本韓国YMCA 9F国際ホール) 
発言:シコ・ウィタケー(ブラジル、世界社会フォーラムの創始者の一人)など 
 
○3月24日(木)〜25日(金) 
福島フィールドワーク&いわき集会 
3月24日(木) 18:30〜21:00 いわき市労働福祉会館(大会議室) 
発言:ノーニュークス・アジアフォーラム(トルコ、インド、韓国など)、チェルノブイリ事故収束作業 
員(ウクライナ)、ベルナール・ラポンシュ(フランス、原子炉物理学)、木幡ますみ 
 
○3月26日(土) 
原発のない未来へ!3・26全国大集会(代々木公園)とデモに参加 
詳細はhttp://nonukesday.org/ 
【分科会】映画「サクリファイス」上映と監督の歓迎会(19:00〜21:00 在日本韓国YMCA 
会議室303) 発言:ヴラディーミル・チェルトコフ(イタリア「、真実はどこに?「」サクリファイス」監督) 
【分科会】クライメート・ジャスティスの観点からCOP21交渉と原発再稼働を考える 
(18:00〜20:30 スペースたんぽぽ) 発言:明日香壽川(環境エネルギー政策論、東北大学)、春日匠(科学技術社会論、ATTAC関西)、ベルナール・ラポンシュ(フランス、原子炉物理学、元仏原子力庁・環境エネルギー庁高官)、ジャクリーヌ・パルヴェ(ATTAC France) 
 
○3月27日(日) 
【分科会】原発を輸出しないで! 〜アジアの人びとの叫び(10:00〜12:30 在日本韓国YMCA 地階スペースY) 
発言:メチン・グルブズ(トルコ、シノップ反原発プラットフォーム)、プナール・デミルジャン(トルコ、脱原発プロジェクトnukleersiz)、ラリター・ラームダース(インド、核廃絶と平和のための連合)、アミルタラージ・スティフェン(インド、反核運動全国連合)、イ・ホンソク(韓国、エネルギー正義行動)、コラソン・ファブロス(フィリピン、非核フィリピン連合)など 
【分科会】 福島での犯罪と命の救済(13:00〜15:30 在日本韓国YMCA 地階スペースY) 
発言:飛田晋秀(福島を撮り続ける写真家)、松本徳子(郡山市からの母子避難者)、柳原敏夫さん(「子ども脱被ばく裁判」弁護士)など 
【分科会】広島・長崎・ビキニ・福島を体験した国で、原発はなぜ再稼働されてしまうのか?(13:00〜18:15 スペースたんぽぽ) 
発言:松久保肇(原子力資料情報室)、加藤一夫(ビキニ市民ネット焼津代表幹事)、鵜飼哲(一橋大学教授)、武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所共同創立者)※コメンテーター 
【分科会】被曝労働問題の現状〜フランス・ウクライナ・韓国・日本(15:45〜18:15 在日本韓国YMCA 地階スペースY) 
発言:フィリップ・ビヤール(フランス、原発下請労働者)、ムィコラ・ヴォズニューク(ウクライナ、チェルノブイリ原発事故処理作業者)、ギム・ヅチョン(韓国、原発非正規職労組) 
【分科会】エートス問題と国際原子力ロビー〜無知の戦略(18:30〜21:00 
在日本韓国YMCA 地階スペースY) 発言:ヴラディーミル・チェルトコフ、松井英介、ティエリー・リボー、セシル・アサヌマ=ブリス、コリン・コバヤシ 
 
○3月28日(月) 
国際戦略会合(10:00〜11:30 スペースたんぽぽ) 
「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」院内集会+上映会 
(13:00〜16:30 参議院議員会館 講堂)発言:議員・海外ゲストなど、映画「真実はどこに?」上映 
被曝労働者の権利を求める国際連帯シンポジウム 
(18:30〜21:00 在日本韓国YMCA 国際ホール) 発言:フィリップ・ビヤール、ヴァレンティン・ヘラスィムチュク(ウクライナ、チェルノ ブイリ原発事故処理作業者)、ギム・ヅチョン 


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