2016年05月12日23時31分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201605122331014

農と食

消費者意識は脱農薬に向いている

  国際環境NGOの日本組織グリーンピース・ジャパンは3月、「有機農産 物と農薬に関する消費者意識調査」を実施し、さる3月にその結果を発表した。1千人のアンケート調査では、いくつか興味深い結果がみられる。(有機農業ニュースクリップ) 
 
  有機農産物と購入価格については、1、2割高くても有機農産 
 物を購入するという回答が65%を数えた。 
 
  また、斑点米の原因となっているカメムシ防除にネオニコ系農 
 薬が多く使われているが、「農薬をかけない方法があるなら、そ 
 ういうお米でも選びたい」が47%、「茶碗1杯に2〜3粒混 
 じっても農薬をかけない方がいい」が39%と、86%の人が農 
 薬を使わない方を選択している。「見た目も大事で農薬をかけて 
 もいい」は、わずか14%にとどまっている。 
 
  これまで、見た目重視で形のそろった野菜が求められてきた。 
 そのためには、農薬も多く使われてきた。しかし、このアンケー 
 トでも、見た目重視派は1〜2割とごく少数となっている。消費 
 者は、これまでのように、何にでも農薬をかけて見栄えを良くす 
 る必要を感じなくなってきているといえる。「見た目より安全」 
 へと、消費者の意識も動いているようだ。 
 
 ・グリーンピース・ジャパン, 2016-3-23 
  レポート「有機農産物と農薬に関する消費者意識調査 
         ――小売店は消費者ニーズに応えているか」 
  http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20160323_Organic.pdf 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。