2016年09月20日14時14分掲載  無料記事
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環境

リニア中央新幹線、長野県豊丘村議会で残土処理を問題視 沢筋に埋め立てるとJR東海

 リニア中央新幹線建設に伴う残土の扱いが沿線予定の各地で問題となっている。長野県下伊那郡豊丘村では村内の候補地で進める残土処分計画を巡り、村議会で白紙にすべきだという強い意見も出ている。豊岡村議会で問題が出されたのは14日の一般質問。これに対して村長は白紙説を否定、JR東海から残土処理についての詳細な設計などを示された段階で「地元住民へのしっかりとした説明を求めたい」と述べた。(大野和興) 
 
 JR東海の建設計画では、豊丘村に同郡大鹿村との間に伊那山地トンネル(15・3キロ)が計画されている。同トンネルに向け豊丘村からは3本の作業用トンネルを掘り、本坑(本線トンネル)を掘削することになっている。この工事で出る残土は当初三か所の処分子帆地で処分することになっていた。しかし候補地のうち候補地を流れる沢の下流域の住民らが反対し、計画中止となった。しかし、残る2カ所の候補地もともに沢筋にあり、最大計約165万立方メートルの残土を埋め立てる計画だ。このため、残土処分候補地の下流域では一部住民から土砂災害への懸念が出ている。 
 
 JR東海は、隣接する同郡大鹿村との間に伊那山地トンネル(15・3キロ)を計画。豊丘村からは3本の作業用トンネルを掘り、本坑(本線トンネル)を掘削する予定。当初3カ所あった村内の残土処分候補地のうち1カ所は、候補地を流れる沢の下流域の住民らが反対し、計画中止となった。 
 
 豊岡村議会では、唐沢健議員(共産党)が、JR、長野県ともに埋め立て後の管理は行わないとしていると指摘した。 


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