2016年10月18日07時30分掲載  無料記事
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検証・メディア

「デモクラシー・ナウ!」のジャーナリスト・司会者、エイミー・グッドマン氏の取材活動に対し、ノースダコタ州検察官が騒乱罪で求刑 しかし、裁判官が却下 「正当な報道活動であることが認められた」 

  アメリカの報道番組「デモクラシー・ナウ!」の司会者でジャーナリストのエイミー・グッドマン氏がノースダコタ州での取材活動で州検察当局から起訴されていた。その容疑は当初は不法侵入だったが、のちに騒乱罪へと変わっていた。 
 
  問題となった取材活動とは報道によると、米中西部のノースダコタ州からサウスダコタ州、そしてイリノイ州にまたがる1825キロの石油パイプライン敷設計画に対してネイティブインディアンや市民が反対運動を起こしていた様子を同番組で取材したことだった。 
 
  このパイプラインはシェールガスの採掘で有名なバッケン地域が起点になり、そこから南部および南東部の消費地へ向けたほぼ直線状のパイプラインとなる模様。テキサス州など米南部には既存のパイプライン網が歴史的に充実しておりシェール革命に対応可能だが、中西部などには採掘した資源を消費地に送るパイプラインが不足している。今、問題となっているパイプラインは「ダコタ・アクセスパイプライン」と呼ばれ、地元では環境を破壊するとして各地から連帯して集まったネイティブインディアンや市民運動家らが反対運動を行っている。報道によればパイプライン施設建設のために雇われた警備員らが反対運動鎮圧のためにネイティブインディアンらに番犬をけしかけ、ペッパースプレーをかけていた。 
 
  エイミー・グッドマン氏は今回、裁判官が求刑を却下したことを受けて「正当な取材活動であることが認められた」と発言。「米憲法修正第一条で認められた報道の自由である・・・州は報道活動を禁じることはできないし、また報道を禁じてはならない・・・これは報道の自由だけでなく、大衆が知る権利でもある。大衆が物事を判断するにあたっては報道がなくてはならないのだ」と。 
http://www.democracynow.org/2016/10/17/breaking_riot_charges_against_amy_goodman 


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