2016年11月11日21時19分掲載  無料記事
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米国

警官らに発砲されるオバマ(元)大統領  Charlie Hebdoの風刺画

   汗だくになって走って逃げているオバマ氏。後ろで2人の警察官が銃撃している。フランスの風刺メディア、Charlie Hebdo誌の最新号だ。見出しには 'Obama de nouveau citoyen comme les autres'とあり、訳せば「その他大勢と同じ市民になったオバマ」となる。 
 
  近年、アメリカ各地で白人警官に黒人が銃撃され、抗議の嵐が起き、ほとんど暴動に近い状態が頻発していた。このギャグも、とにかく早い。公開されたのは米大統領選の投票翌日、11月9日号となっているのだ。しかも、早いだけじゃなくて、底知れないアメリカ社会の恐ろしさを描いている。というのも過去を見れば米大統領のジョン・F・ケネディと弟の元司法長官ロバート・ケネディは暗殺されているし、リンカーン大統領やレーガン大統領も銃撃されている。白人の現職ですらそうなのだ。 
 
  思い出せばニューヨークタイムズでは常連漫画家のChapatteが暴動のピークの頃、こんな風刺画を描いていた。黒人の暴動をホワイトハウスのテレビで一人呆然と見ているオバマ大統領だ。その眼差しは虚ろだった。 
 
  だが、今回のCharlie Hebdoのオバマ氏にはそんな余裕はない。漫画の設定ではオバマ氏はもう大統領じゃなくなっているし、人種差別発言で知られるトランプ氏が大統領になっているのだ。最新号のロサンゼルスタイムズでは白頭巾を被って松明を掲げた黒人差別団体のKKKがトランプ大統領選出の祝いのパレードをやると書かれている。でもこっちの方は漫画じゃない。 
 
 
■イタリアの報道の自由と政治の圧力について、未来について、独裁について  Francesco Mazza(イタリアの映画監督) 
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■イタリア人の映画監督がイタリア中部アマトリーチェ地震の被災者らをパスタにたとえた風刺画を読み解く 〜母に捧げる風刺画の読み方〜 Francesco Mazza(翻訳 Ryoka) 
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■シャルリー・エブドはなぜイタリア人の被災者をラザニアに例えたのか 〜 風刺漫画について〜  Ryoka 
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