2016年12月19日23時08分掲載  無料記事
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医療/健康

自己肯定感や満足感が高い方が長寿らしい

ロンドン大学UCLなどの研究グループが主観的な幸福感や満足感と寿命との関連を調査した結果、長期間に渡り幸福感、満足感のスコアが高いグループは調査後の死亡率が低いとの論文を発表した。(サイエンス・メディア・センター) 
 
過去に主観的な人生への満足感や幸福感と長寿命に関連があるとの報告はあったが、1度の聞き取り調査とその後の死亡率を分析したもので、幸福感の持続と寿命との関係については分かっていなかったという。 
 
今回の調査では50歳以上の男女約9300人を対象に、2002年から2006年にかけて2年おきに3度の幸福度調査を行い、その後の死亡率を2013年までフォローアップしたとのこと。3回の調査全てで幸福感が高かったグループの死亡率は、すべての調査で幸福感が低かったグループに比べ24%低下していたという。 
 
著者らは、死につながる深刻な病気や怪我によって幸福感が低くなるバイアスがあると考え、調査直後に死亡した例は除外するなどより厳密に分析したが、結果は大きく変わらなかったとコメントしている。論文は14日、The BMJに掲載された。 
 
http://www.bmj.com/cgi/doi/10.1136/bmj.i6267 
 
【お問い合わせ】 
Andrew Steptoe 
Department of Epidemiology and Public Health, University College London 
Tel (work): +44 (0)20 7679 1804; (mobile): +44 (0)7962 155 591 
Email: a.steptoe@ucl.ac.uk 


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