2016年12月20日20時26分掲載  無料記事
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検証・メディア

Fake News (ニセニュース)

  アメリカの大多数の報道機関が、11月の大統領選でクリントン勝利を予想していたが、案に相違してトランプが勝利してしまった。なお、12月19日に行われたElectoral College Voteで、トランプの勝利は選挙での通り、確定された。クリントン側、そしてそれを後押ししていたマスメデイアは、クリントン敗北の理由を、クリントン・民主党が関与したEメールが暴露されたことが、クリントンに不利に働いたためと主張している。ワシントンポストは最近、根拠を示さずに、これはロシアからのハッカーによるもの、しかもその背後にはプーチンが控えているという報道を行った。それが、あたかも、真実であるかのように、多くの報道機関が同調し、オバマまでロシアを非難しだした。日本でもそのように報道されているようである。これがネット報道では、fake news(ニセニュース)とされるものである。(落合栄一郎) 
 
 暴露されたメールそのものは本物だが、だれがどうやってもち出し、ウイキリースに知らせたか。ウイキリース側は、ロシアのハッカーなどではなく、民主党内の不満分子(民主党首脳のサンダースを排除するための汚いやり方に業を煮やした)からもたらされたものとしている。実際、公式にロシアその他のハッカー的な攻撃による暴露だという証拠はどこにもない。ロシア側は、ばからしいと、本気で対応していない。しかし、大統領府を含め、ロシア・プーチンに責任を負わせることに懸命ではある。 
 
 これに関係しているかどうかわからないが、実は、民主党内で、選挙民拡大の方策を担当していたセス・リッチ(Seth Rich)という人が、7月10日にワシントン市内で、背後から数個の銃弾で射殺されていた。当初は強盗の仕業とされたが、何も奪われたものはなかった。まだ解決されてはいない。 
 
 なお、これは以下の報道などに基づいている。 
http://www.globalresearch.ca/hillary-clintons-defeat-and-the-fake-news-conspiracy/5563443 


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