2017年01月30日21時29分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201701302129321

橋本勝21世紀風刺画日記

277回 電通につけたや巨大な×印

日本最大の広告代理店といえば電通である 
その電通が今とても苦境に陥っている 
発端は2015年末に起こったこと 
電通の新人女性社員が、過酷な労働、長時間の残業を強いられ 
その精神的ストレスから自らの命を絶ったのである・・・・・ 
「深夜の電通ビル、その窓の明かりが過労という字になっている」 
それはその事をもとに私が描いた諷刺画であるが 
実は数年前にも、男性社員が「過労死」していたこともあり 
裁判沙汰にもなっていた 
そんなこともあり、マスコミで大きく報道され 
電通は「ブラック企業」という 批判を浴びることにも 
さらにネット広告での不正、社員の詐欺事件、 
東京五輪での裏金疑惑といった不祥事が重なり 
ついには社長が辞任することになった 
だが戦後、電通が日本を広告という手段で誤った方向へ 
導いたことも忘れてはならない 
それは政治、経済、マスコミ、文化の多方面にわたり 
影響をあたえ大衆を誤誘導してきたのだ 
たとえば原発である 
原発の安全神話の広告を巨額の予算をもとにばらまき 
それが福島原発事故にもつながるのである 
そして政治では権力支配のお手伝い 
たとえば安倍政治である 
電通はその巧妙な宣伝力を駆使し 
「選挙」勝利のため、「高支持率維持」のために 
多 大な貢献をしたのである 
それは広告の力で政治を捻じ曲げたといってもよい 
広告の政治利用といえば宣伝の力で 
ファシズム政権を作り、ついには国を破滅させた 
ナチス・ドイツを想起させる 
そう、電通には巨大な×印をつけるしかないのである。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。