2017年01月31日11時42分掲載  無料記事
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コラム

フランス人の辞書  日本人も使える、よい仏仏辞書についてフランス人に問う

  文法書をのぞくと、語学の習得に一番欠かせないものは何語であれ、よい辞書に他なりません。そして、辞書はただ単に必要ができた時にひく、という使い方だけでなく、小説やエッセイを普段娯楽的に読むのと同様に、辞書も読んで未知の言葉を覚える、あるいは知っていた言葉について別の意外な意味を発見する、新しい使い方を覚える・・・というそれ自体が一種の娯楽にもなりうるものであると思います。言葉について学ぶ、ということ自体が娯楽になりうるからです。辞書にはその言葉を話す人々の歴史や文化、伝統、思想、エスプリが詰まっています。 
 
  日本の文人たちの中にも昔は日本語の辞書を毎日、読んでいる人がいると耳にしたものでした。しかし、辞書をそんな風に日常的に読んでいる人が少ないせいか、辞書に関する読後感を伝える評価がインターネット上では比較的少ない気がします。 
 
  そこで今回、将来筆者が買い求めようと考えている仏仏辞書についてフランス人の友人たちに「よいフランス語の(国語)辞書があったら教えてください」と投げかけてみました。日本で言うところの仏仏辞書とはフランス人にとっての国語辞典に他なりません。そして、あまり文字が小さくない方が嬉しいのです、と付け加えておきました。その問いかけにすぐに答えてくれた人たちが教えてくれたのが2冊の辞書です。1冊は「プチ・ロベール(Le Petit Robert)」、もう一冊が「グラン・ラルース・イラストレ(Le Grand Larousse illustre)でした。いずれもそこそこ値の張るもののようですが、しっかりした辞書であれば一生使えるものでもあります。他にもあるのでしょうが、少なくともこの2冊を推薦する友人がいたということです。 
 
  東京にあるフランス語関係の図書館の方に参考に辞書について独自にお聞きすると、プチ・ロベール以外にロベールというのもあるということでした。しかし、いずれも割と字が小さい辞書が多いようです。それともう一つラルースは百科事典的な使用が多く、語学の学習の場合はプチ・ロベールとかロベールの系統が多いようです。日本の大学の仏文科に進んだ人はよくどちらかを買うことが多いのだとか。いずれにしても年配の人にもひきやすいように、文字のポイントの大きなものも出して欲しいものです。教えてくださった方々、ありがとうございました! 
 
 
 
■ニュースの三角測量 その2 
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