2017年02月13日19時16分掲載  無料記事
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文化

漫画家、谷口ジローの死を惜しむフランス  フランスの漫画家・イラストレーターからのメッセージ Message from France showing gratitude to cartoonist, Jiro taniguchi who passed away last week

  漫画家、谷口ジローの逝去は日本だけでなく、それ以上にフランスで大きな悲しみを呼んでいます。昨日、その一端を記事で紹介しました。今日はフランスの漫画家から追悼のメッセージが寄せられましたので紹介したいと思います。寄せてくださったのはイラストレーターのフランソワ・ラヴァール(Francois Ravard)さんです。 
 
 Francois Ravard 
”Very touched by the disappearance of Taniguchi. He is one of the masters of the ninth art who has gone. He was of course the author of the great "Quartier lointain" (thanks to which I discovered it belatedly) but not only, his entire work was a true bridge between the manga culture and the European comic strip. He leaves behind him many faithful orphaned readers, of whom I am a part.” 
 
 フランソワ・ラヴァール「谷口氏がいなくなったことに非常に心を揺さぶられています。彼は漫画という第9番目の芸術の巨匠のひとりでした。その彼が逝ってしまったのです。谷口氏はもちろん、「遥かな町へ」という偉大な作品の作者ですが(僕は遅まきながらこの作品「遥かな町へ」で谷口作品に出合うことになったのです)、しかし、この作品に留まるものではありません。谷口ジロー作品のそのすべてが日本の漫画文化とヨーロッパの漫画文化の真の懸け橋になったのです。谷口ジローの死はそのあとに、多くの”孤児”を残してしまいました。彼らは谷口ジローを真摯に愛する読者でした。僕もその一人です」 
 
 
■フランスらしい洗練されたイラストを描くフランソワ・ラヴァールにインタビュー  Interview : Francois Ravard 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201701040039263 
 
■漫画家、谷口ジローの死を惜しむフランス でもその代表作は「遥かな町へ」と認識されていた Le dessinateur ,Jiro Taniguchi est decede a l'age de 69 ans. 
 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201702120549230 
 
■こちらは谷口ジローに捧げられたフランスのドキュメンタリー映画。多くの人が「遥かな町へ」を軸に、谷口漫画の素晴らしさをフランス語や日本語で語っている。谷口本人やヤマザキマリなども出演している。これは2年前のアングレーム国際漫画祭で上映された二コラ・フィネと二コラ・アルベールによる短編ドキュメンタリー映画だと紹介されている。フランス人がどう谷口ジローを受けとめたかがわかる素晴らしいドキュメンタリーだ。 
 
(En 2015, le Festival d'Angouleme rend hommage a son travail avec la grande exposition "Taniguchi, l'homme qui reve", dont est tire ce documentaire signe Nicolas Finet et Nicolas Albert. ) 
http://www.slate.fr/story/137219/documentaire-hommage-taniguchi 


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