2017年03月15日02時39分掲載  無料記事
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政治

文科省官僚が退官後、加計学園の理事になっていた。一人は第二次安倍内閣の内閣官房参与となる

  3月8日の国会答弁。衆院・文部科学委員会 。民進党の福島伸享氏の質問で文科省の官僚2人が退官後、加計学園の理事になっていたことがわかった。 
 
答弁によると、「平成23年4月以降」、2名の文科省OBが加計学園理事に就任。キソ理事とトヨダ理事だという。このうち、キソ氏は第二次安倍内閣の内閣官房参与だった、と福島議員が発言した。 
 
  内閣官房参与は首相の相談役で非常勤の国家公務員だ。国会答弁で「キソ理事」としか回答していないため、氏名までは不明。 
 
  同姓の別人の可能性もあるが、元文科官僚の木曽功氏は第二次安倍内閣の内閣官房参与をつとめた。ウィキペディアによれば木曽氏が内閣官房参与になったのは2014年4月である。その後、木曽氏は2016年4月から、学校法人「加計学園」が運営する千葉科学大学学長に就任している。 
 
 
※「天下り(あまくだり)」(ウィキペディア) 
  元々神道の用語で、神が天界から地上に下ること(天孫降臨など)を指し、この場合は「天降る」と表記される。現代では退職した高級官僚が、出身官庁が所管する外郭団体、関連する民間企業や独立行政法人・国立大学法人・特殊法人・公社・公団・団体などに就職斡旋を受ける事を指して批判的に用いられる。 
 
 
■木曽功氏(1952〜) 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9B%BD%E5%8A%9F 
 ウィキペディアによると、日本の元文部官僚。広島県出身。第2次安倍内閣内閣官房参与になったのは2014年4月。(第二次安倍内閣がスタートしたのが2012年12月26日) 
2016年から加計学園の経営する千葉科学大学学長。 
 
■加計学園・千葉科学大学のウェブサイトによると、同学園グループは「国内7法人、28校、総生徒数2万人」 
「加計グループは、中・四国地方をはじめ、近畿圏は兵庫、九州地方では福岡・宮崎と、現在では西日本を中心に7法人、28校に達しています。そして2004年度には、グループ初となる首都圏に「千葉科学大学」が開学しました。」 
 千葉科学大学は日本で唯一、危機管理学部を持つことを歌っている。開校10年の記念式典(2014年5月)には安倍首相自ら千葉科学大学へ足を運んで講演した。この時、岡山から安倍氏の「腹心の友」である加計孝太郎理事長も訪れた。 
 
■萩生田光一内閣官房副長官と加計学園と安倍首相 
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