2017年04月05日14時06分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

282回 総理を侮辱してこそ風刺画である

森友学園問題で、籠池理事長の国会での証人喚問が実現した 
嘘の証言をしたら罪になるという厳しい場での理事長の 
堂々たる「証言」ぶりは政権を震撼させるに十分なものがあった 
私としては森友学園の教育方針、その実践ぶりには 
大いに疑問ありであるが彼の安倍政権への 
抵抗ぶりには痛快ささえ覚える 
そして私自身がとても気になったこととして 
政権側が証人喚問の理由として 
彼の総理への侮辱をあげたことである 
権力への批判と侮蔑の境界が 
どこにあるかということはさておき 
政権批判 は御法度であるという政府の姿勢には怒りを感じる 
それは我が仕事である風刺画の存在価値を 
否定することになるからである 
なぜなら風刺画とは、時の政治権力を 
「侮蔑」ことにこそ意味があるからである 
ナチス・ドイツや北朝鮮のような独裁体制下では 
政権批判は許されない、処刑される恐れさえある 
それは治安維持法が敷かれていた 
戦前、戦中の日本にも通底している 
表現の自由は抑圧され、鶴彬も小林多喜二も圧殺された・・・・・ 
そして安倍政権が今、策謀するテロ等準備罪(共謀罪)にもつながる 
断固、反対するしかない。 


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