2017年05月23日14時22分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201705231422432

農と食

米国小売り大手ウォールマートなどネオニコ段階排除へ

 大地の友・米国は5月3日、米国小売大手のウォルマートとトゥルーバリュー、が2018年春までに取扱い園芸植物からネオニコチノイド系農薬排除の方針を明らかにしたと発表した。昨年12月のコストコに続く米国小売大手のネオニコ排除の動きとなる。(有機農業ニュースクリップ) 
 
 大地の友・米国によれば、電子メールで回答を寄せたウォルマートは、生産者がすでに80%の園芸植物からネオニコ系農薬を排除したことを確認したという。ウォルマートはまた、販売している園芸用品からのネオニコ系農薬を排除したとしている。 
 
 4千以上の店舗を展開するトゥルーバリューは、2018年春までには完全に達成するため業者と協力していると声明を出した。 
 
 ・Friends of the Earth, 2017-5-3 
  Walmart and True Value to phase out bee-killing pesticides while Ace Hardware lags behind 
  http://www.foe.org/news/news-releases/2017-05-walmart-and-true-value-to-phase-out-bee-killing-pest 
 
 
 大地の友・米国などの環境団体やNGO40団体は共同して、受粉媒介動物(送粉者)の保護に向けて、スーパーやホームセンターなどにネオニコチノイド系農薬の排除を求めるキャンペーンを展開してきた。 
 
 これまでに、米国ホームセンター大手のロウズやホームデポ、小売大手のコストコが段階的排除を宣言していた。3月には、アマゾンに対してもネオニコ系農薬排除の要請がなされている。 
 
 米国ではいろいろな団体が共同して、非農業用の園芸植物や園芸用品からネオニコチノイド系農薬の排除キャンペーンが取り組まれている。スーパーやホームセンターに対するネオニコ排除の署名運動に取り組み、企業に要請し成果を挙げている。その一方で環境保護庁には、農業用、特に種子処理への規制を求めて運動を展開している。 
 
【関連記事】 
 ・No.756 米国コストコ 取り扱い「植物」の脱ネオニコを表明 
  http://organic-newsclip.info/log/2017/17010756-1.html 
 
 ・No.786 米国NGO アマゾンにネオニコ製品の販売停止を要請 
  http://organic-newsclip.info/log/2017/17040786-1.html 
 
 ・No.659 米国ホームセンター大手 4年でネオニコ排除を約束 
  http://organic-newsclip.info/log/2015/15040659-1.html 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。