2017年06月09日00時13分掲載  無料記事
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沖縄/日米安保/米軍再編

沖縄基地反対運動の現場から発信を続けるラッパー大袈裟太郎さんの貯金がいきなり凍結された

 沖縄の基地反対闘争の現場から、インターネットで発信しているラッパーでジャーナリストの大袈裟太郎さんの郵便貯金口座がいきなり凍結され、8日間解除されなかったという事件があった。地元琉球新報や沖縄タイムスは報じたが、ヤマトの新聞、テレビでは報じられていない。大袈裟太郎さんのブログとこの問題を追っているフリージャーナリストの『田中龍作ジャーナル』から、そのいきさつを追ってみた。郵政当局に説明を求める大袈裟さんに、肝心のところに来ると当局は「金融機関としての判断です」と繰り返す。これは推測だが、郵便当局は基地反対運動をつぶそうとする右翼の通報で動いた気配が濃厚だ。あるいは郵便貯金すら安倍政権に忖度したのか。(大野和興) 
 
 ブログ『大袈裟通信』から、経過を整理する。 
http://blog.livedoor.jp/oogesataro/archives/2198653.html 
口座が凍結されたのは5月31日から6月8日まで。大袈裟さんが貯金を下ろそうと新橋の郵便局に設置されているATMに通帳を突っ込んだ。ところが通帳はATMに吸い込まれたままとなり、画面には「中止。お取り引きできません」の表示が出た。その趣旨をATMの電話で伝えたところ、警備員に囲まれました。 
 
 大袈裟さんは「ネット上に無数に飛び交う無根拠な流言について2点だけ確認しておく」として、事実関係を以下のように整理している。 
 
1、[ゆうちょから事前に連絡があったのを筆者が見落とした] 
これは明確に事実に反する。筆者のもとには一切、事前通告が無かった。これはゆうちょの担当者も認めている。 
 
2、[口座にカンパと、それ以外を混ぜているから凍結された] 
この口座は個人口座であり、政治団体の口座ではない。団体の口座なら、問題になる行為だが個人口座であり、なおかつ、寄付ではなく受信料として、有志から集めたものである。法的な問題はない。こちらもゆうちょ担当者からの言質をとっている。 
 
次の大袈裟さんは実際のゆうちょ担当者(金融犯罪対策課)との電話でのやり取りを、再現する。それによると、 
 
まず、担当者から口座凍結についての謝罪は一切なかった。そして、詳細についての説明には金融機関判断で応じない、という前置きがあった上でのやり取りだった。 
 
[なぜ私の口座は凍結されたのか?] 
不正利用されている疑いがあったため、利用者(筆者)を不利益から守るために口座を凍結した。 
 
[不正利用されているとの根拠は何か?] 
入出金が頻繁で、使用が広域であることから詐欺口座の疑いがあると判断した。 
 
[具体的にどの入手金が疑わしいのか?] 
金融機関判断であるため、答えられない。 
 
[反社会的勢力、暴力団員などからの入金があったのか?] 
それはまったくない。 
 
[米軍の新基地建設反対に関わっているから凍結されたのか?] 
それはまったくない。 
 
[外部からの圧力や、ネット右翼からの通報によるものなのか?] 
外圧はなく、すべてゆうちょ銀行としての判断。 
 
[すべての口座のやり取りを監視しているのか?] 
すべての口座ではなく、不正使用が疑わしい口座だけ確認する。 
 
[矛盾があるのではないか? 
疑わしいかどうかは口座の内容を見ないと判断できないのではないか?] 
金融機関判断のため、お答えできない。 
 
[凍結について事前の連絡がなかったのはなぜか?] 
金融機関判断のため、お答えできない。 
 
[利用者を守るためと言ったが、 
事前連絡なく8日間、口座を使用不能にすることが本当に利用者を守ることになると考えているのか?] 
当行としてはそう判断している。 
 
 ここまできての大袈裟さんの感想―― 
金融機関判断と言えば無敵なのか? 
国会答弁のような、非常に不明瞭な対応の後、凍結解除を求めると、少々お待ち下さい。と待たされ、では、最寄りの郵便局に身分証をお持ちください。と言われ、指示通りに最寄りの郵便局に行き、事情を説明すると、局員が内部で誰かと長く会話した後、 
口座の凍結は解除された。 
 
 その後大袈裟さんは弁護士さんと話した。そのやり取り―― 
 
弁護士さんには、もちろん口座の動きや総額まで詳細に伝えた。 
通常、企業の金融犯罪対策課が動く案件というのは、何千万、何億円という取引の話なので、この少額の取引で犯罪対策課が介入し、通告なく凍結するという例は、今まで見たことがなく、不自然すぎる。とのお話だった。 
 
憶測ではあるが、類を見ない事例であるため、何らかの外圧があった可能性は否定できない。との見解をいただいた。 
 
沖縄県内2紙の記事が沖縄で話題となり、大袈裟さんのところにこんな声も入ってきた。 
 
「沖縄県内で某金融機関(ゆうちょではない)に口座を開設しようとした男性が、基地反対運動のために使わない。という書面に署名させられた」 
 
 『田中龍作ジャーナル』は次のように報じている。 
http://tanakaryusaku.jp/2017/06/00016015 
 なぜ大袈裟さんの口座は凍結されたのか。沖縄の反基地運動を敵視するネトウヨの通報説が根強い。ネトウヨは「ゆうちょ銀行がやっと動きだしました」と成果を自慢していた。 
 といっても世界最大級の金融機関であるゆうちょ銀行がネトウヨの通報で、顧客の口座を凍結したりするはずがない。このネトウヨは とかくの噂 が絶えない有力閣僚とのつながりが指摘される。安倍友記者のレイプ揉み消しが示すように、権力の働きかけで行政は動く。 
 ゆうちょ銀行が口座を凍結したのが、その線であっても何ら不思議はない。お上の御意向にタテつくとこうなる。「一般ではない人々」を萎縮させる効果は十分だ。 


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