2017年06月15日13時11分掲載  無料記事
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人権/反差別/司法

共謀罪強行採決の果て成立 日本消費者連盟が「わたしたちの覚悟」を発表

 2017年6月15日朝、共謀罪は参院本会議で強行採決され、可決成立しました。委員会採決抜きの異常事態です。国会が死に、この国の自由も民主主義も瀕死の状態です。筆者が共同代表を務める日本消費者連盟の抗議声明を起草しましたので、掲載いたします。「わたすたちの覚悟」と題しました。日刊ベリタのような、弱小だけれど権力をものともしないネットメディアも、嵐の時代に入ると思います。ご支援ください。(大野和興) 
 
 
抗議声明に代えて わたしたちの覚悟 
 
 2017年6月15日早朝、共謀罪法案が参院本会議で強行採決され、可決成立しました。法務委員会の審議を中断、委員会採決を経ないでの暴挙でした。わたしたちの自由と民主主義は瀕死の状態に陥りました。 
 
 しかし、気落ちし、嘆いているばかりでは事態はますます悪くなります。共謀罪廃案に向け、いますぐにも体制をたてなおし、運動を始めなければなりません。まずそのことをまわりの人たちに呼びかけ、話し合い、一緒に歩みだしたいと思います。 
 
 日本消費者連盟は“すこやかないのちを未来へ”を掲げ、憲法が定める平和的生存権を根っこにおいて、50年の活動を積み上げてきました。“いのち”を阻害するものには、それが権力であろうが巨大な資本であろうが、粘り強く、強靭に、しなやかに対峙し、たたかってきました。これからもたたかい続けます。 
 
 共謀罪は大きな壁となって、私たちのたたかいの前に立ちふさがるでしょう。これまでに増して、粘り強い、強靭でしなやかなたたかいを要求されるでしょう。もちろん、わたしたちにはその覚悟が十分にあります。権力や大資本の前では圧倒的弱者である“ただの人”、普通の市民団体が寄り集まれば、どれだけ大きな力になるかをわたしたちは知っています。わたしたち日本消費者連盟と消費者・生活者9条の会は、わたしたちの運動の基盤であり担い手である消費者・生活者の声をもちより、大きな流れの一翼を占めたいと願っています。 
 
 これは共謀罪強行採決に対する抗議声明であると同時に、わたしたちの覚悟をお伝えする決意の表明でもあります。ともに歩みましょう。 
 
2017年6月15日 
特定非営利活動法人日本消費者連盟 
消費者・生活者9条の会 


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