2017年07月05日19時43分掲載  無料記事
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政治

「都民ファースト」は情報公開の党か? 都議選・インターネット映像メディアIWJの取材申し込みに答えず 

  7月2日投開票の都知事選。小池百合子東京都知事が率いる「都民ファーストの会」のモットーの1つが東京都政に関する情報公開の推進だったはずだ。ところが、選挙戦の報道に関して言えば、都民ファーストが情報を十分に公開していたとは言い難い。そのことを最も痛切に報道の立場から実感していた人こそ、独立インターネットメディアIWJの岩上安身氏に他ならない。なぜなら、IWJは様々な政党の取材をしてきたが、都民ファーストだけは投開票中の中継を申請しても一切受け付けてもらえなかったというからだ。 
 
 岩上氏にこれは「言論弾圧の兆候」と考えるかと聞くと、次のような言葉が返ってきた。 
 
岩上 「言論の弾圧というよりも選択的排除ではないかと思う。小池氏に関しては、テレビを中心に小池劇場を展開しており、オール御用メディア。そこに、キュレーションサイトではなく、現場に行き、質問もし、一次情報を取材するインターネット報道メディアが、「小池劇場」に距離を置いて冷静にこの熱狂を報じようとするだけで排除されるとしたら、非常に危険です。彼らは(少なくとも都ファを運営する党幹部は)熱狂が、テレビのワイドショーを中心とした演出によるものであると、認識しているのではないか。そこに水を差されたくない。熱狂は遠からず冷める。その時間をなるべくもたせたい。いつまでか? 改憲までではないか。都議選での熱狂が国政選挙だけでなく、改憲の国民投票で用いられたら、これは怖い武器になる」 
 
  岩上氏は「都民ファースト」のこうした姿勢についてツイッターで発信を続けていた。以下はそれをここに採録するものである。 
 
<岩上安身氏のツイッターから> 
 
◯間違いなく、石破氏の言う通り。同時にこれは、無名の集団でも、メディアが囃し立て、リーダーを人気者に仕立て、公明党がそちらにつけば、圧勝するという、恐ろしく悪しき前例を作ってしまった。都ファは、怖い。決してオープンでもリベラルでもない。IWJ開票センターに入れなかった唯一の党。 
2017/07/02 posted at 22:24:13 
 
◯IWJはこの三日間、担当スタッフが毎日、都ファ事務所に連絡し、投開票当日の中継の打診をし続けたが、そのたび、「担当者がいない」とはぐらかされ続けた。最後の最後まで、その調子で、時間切れに。ソフトにごまかし続ける事実上の取材拒否。この党に「情報公開」など望めない。 
2017/07/02 posted at 22:30:09 
 
◯「都ファの実質的な取材拒否でIWJは都ファの開票の模様だけ中継できず! 都ファの『正体』の片鱗がのぞく!/」2017.7.3日号〜No.1753号〜 
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/31376 
2017/07/03 posted at 08:25:06 
 
◯IWJはかなり前から報じてきましたよ。野田数氏のことも。だからこそ、都ファから煙たがられ、開票センターの会見からIWJは排除されたのだと思っています。都ファには、警戒心を持って注視しなくてはいけません。 
2017/07/03 posted at 18:35:31 


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