2017年07月24日17時46分掲載  無料記事
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政治

閉会中審査 安倍首相・加計学園が特区で獣医学部の新設の申請をしていると初めて知ったのは今年の1月20日・・・・

  国会閉会中の審査(衆院・予算委)で加計学園への便宜供与疑惑を追及する質疑が行われた。「加計学園の国家戦略特区への獣医学部新設の申請を首相が知ったのはいつだったのか」との民進党・大串博志議員の質問に対し、安倍首相は<初めて知ったのは今年の1月20日の特区諮問会議、すなわち加計学園に決定した後だった>という意味のことを語った。安倍首相は国家戦略特区を決める諮問会議の議長である。安倍首相のこの答弁に大きなどよめきが起きた。 
 
●加計孝太郎理事長の証人喚問を要求 
 
  民進党の大串博志議員は2016年7月からゴルフや食事など安倍首相と加計学園の加計理事長とのコンタクトが増えていることを指摘し、昨年秋から国家戦略特区の獣医学部の新設のための会議が繰り返し行われていたことに関係があるのではないか、と問いただした。大串議員は、公務員である首相が特区の申請者とこのような親密な交流をしながら、獣医学部新設の話は一度も出なかったのか、と問いただした。 
 
 大串議員は「この辺は加計孝太郎さんにも聞いてみたいと思っています」と加計理事長の証人喚問を求めた。 
 
 大串議員は<加計学園は今治での獣医学部新設の申請が国家戦略特区に認定される以前に、すでに去年の10月にボーリング調査まで始めているが、いったいどのような判断だったのか、その辺を明らかにしていただきたい。総理が説明責任を果たすというなら、加計理事長に来てもらったらどうか>などと話した。 
 
●国家公務員と業者との飲み食い 
 
  さらに大串議員は国家戦略特区を決める諮問会議の議長であり公務員である安倍首相が、自ら決定権限を持つ権力関係にある人と一緒に飲み食いしていいのか、と批判した。安倍首相の前後の答弁から見れば、加計学園が特区に獣医学部新設の申請していると安倍首相が知ったのは今年の1月20日だったから、まったく問題ない、という論理なのだろう。 


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