2017年07月25日10時49分掲載  無料記事
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国際

ロシアからのハッキングのウソ

  2016年中頃から現在までも、ロシアが米民主党のメールに侵入してクリントン氏の悪い点を暴き出し、共和党トランプ候補を有利にしたという考えが、アメリカ主流のメデイア、CIA、FBI、NSAなどなどで主張されてきたし、今でも主張されている。それがウソであるという証拠が、最近、VIPS (Veteran Intelligence Professionals for Sanity)なる団体による徹底的な調査で明らかにされた(1)。この団体は、独立の情報・軍事などの経験者・専門家から成り、信用してもよさそうである。その議論を簡単に紹介する。(落合栄一郎) 
 
 ロシアからのハッキングとされるものには、実は2つの別な事象がある。VIPSが暴き出したことも含めて、主要な事象を時間を追って示すと: 
 
(1)2016.06.12: ウイキリースのアサンジ氏が、ヒラリー・クリントンに関するEメールを近々発表するとアナウンス。 
(2)2016.06.15:民主党との契約企業(Crowdstrike)が、民主党のメイルサーバーに場違いなアプリがあり、それがロシアから注入されたものであると発表。 
(3)同じ日(2016.06.15):Guccifer 2.0なる人物が、上の発表を確認したと発表。そして、ハッキングを認め、ウイキリースのソースであることも認めた。 
(4)2016.07.05:アメリカ東部で、誰かが民主党のメイルサーバーに侵入し、87秒間で1976メガバイトのメールをコピーした証拠がある。これは、ロシアからのハッキングとされている。このスピードはハッキングで可能な速度よりずっと速い。これはハッキングではなく、民主党のサーバーから外部のコンピューター/USBチップにコピーしたにすぎない。そして、Guccifer 2.0なるものからの証拠として提出されたものには、つぎはぎして、ロシアからのハッキングに見せかけようと工作した跡もあった。 
 
 民主党サーバーにハッキング侵入したとされるものには、上の記述からわかるように、ウイキリースから出たものと、このGuccifer 2.0なるソースから出たものとある。前者は、以前からも云われているように、民主党内部からの告発である可能性が大である。後者は、それに対抗して民主党サーバーへのハッキングを装ってロシアに責任をなすり付ける役割をはたしているものであるが、ハッキングの可能性はなく、内部での工作のようである。 
 
(1)https://www.opednews.com/articles/New-Solid-Evidence-Russi-by-Ray-McGovern-HACKED_Inside-Job_Russian-Hacking-170724-203.html 


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