2017年08月16日15時25分掲載  無料記事
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市民活動

シベリア抑留者支援センター情報クリッフ゜ No.55(2017.8.14発行)

● 7月20〜27日千代田区立九段生涯学習館で開催しましたスケッチ展には、約300人が首都圏だけでなく愛媛・兵庫・大阪・京都からも来場くださいました。ありがとうございました。 
 
● 8月23日(水)午後1時から国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で「シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い」を開催します。 
 新聞在京各社の後援も得て、今年で15回目になります。平日水曜ですが、ふるってご参加ください。前後に、DVD上映会・懇談会も開催します。ボランティアも募集中です。(⇒詳しくは催し物案内欄に) 
 
● 8月のジャーナリズム、戦争関連の特集、NHKドキュメンタリー部門の健闘が目立ちます。 
 8/14「731部隊の真実」ではハバロフスク裁判での証言テープを初公開していました(再放送:8/17am01:00−01:49)。 
 体験者の証言だけでなく、広島原爆投下や空襲被害の検証でビッグデータを入手・活用している手法が参考になりました。 
 
● 厚労省は、7月末にこの1年間の取組み状況を発表しました。 
 
≪強制抑留の実態調査等に関する取組状況(平成28年度)≫ 
              平成29年7月28日 厚生労働省 
 戦後強制抑留者に係る問題に関する特別措置法(平成22年法律第45号)第13条第1項の規定による「強制抑留の実態調査等に関する基本的な方針」(平成23年8月5日閣議決定。以下「基本方針」という。)に基づき、平成28年度の強制抑留の実態調査等に関する取組状況を以下のとおり取りまとめたので公表する。 
 
1.抑留中死亡者に関する資料の特定のための資料の収集、特定 
〔基本方針1(2),2(1)(3),5,6,7〕 
(抑留中死亡者の特定) 
・ 厚生労働省は、ロシア連邦政府等から提供された死亡者名簿や抑留者登録カード等について、日本側資料で把握している抑留中死亡者と氏名、生年、出生地を照合して、抑留中死亡者の特定作業を行っており、平成28年度は、資料の特定に至った抑留中死亡者は287人となった。 
 また、特定した抑留中死亡者について、地方公共団体の協力を得て、422人の遺族の所在を確認し、その遺族に対して死亡日や埋葬場所等の得られた情報をお知らせした。 
 
  死亡者数 
シベリア  約53,000 
モンゴル  約 2,000 
合  計  約55,000 
 
      特定件数 
       総計  / 平成28年度 
シベリア  38,332人 / 287人 
モンゴル  1,429人 /  0人 
合  計  39,761人 / 287人 
 
      お知らせ件数 
       総計  / 平成28年度 
シベリア  36,276人 / 422人 
モンゴル   1,322人 /  0人 
合  計  37,598人 / 422人 
 
 
※平成28年度末までに特定された件数は累計39,761人、遺族に死亡日や埋葬場所等の資料をお知らせした件数は37,598人。 
 
(死亡者名簿等の公表) 
・ 厚生労働省は、平成27年4月に、ロシア連邦政府等から提供されている資料の全てに係る概要と主な記載事項等を公表した。以後、原則として毎月、資料の翻訳・照合調査・解析を行い、死亡者名簿等及び身元特定者について公表している。 
・ また、平成28年4月には満州、樺太等の地域おいて死亡した者を含め、4,964人(※)の氏名、死亡年月日等を公表している。さらに本年4月にも1,093人(※)の氏名、死亡年月日等を公表した。 
※一部重複 
 
(資料の収集) 
・ 厚生労働省は、ウクライナ国立中央公文書館から139人の死亡者名簿を取得した。 
 また、ロシア連邦国立軍事古文書館が保管するカザフスタン共和国、タタールスタン共和国等の病院、独立労働大隊、収容所に関する資料約36,000枚を取得するとともに、ロシア連邦保安庁から6名の裁判記録を取得した。 
 
2.遺骨収集事業の実施 
〔基本方針1(2),2(2),4,5,6,7〕 
(埋葬地調査) 
・ 厚生労働省は、埋葬地の情報はあるものの未だに場所が特定できていない埋葬地について、外務省及び民間団体等の協力を得て、ハバロフスク地方、ザバイカル地方、アムール州及びブリヤート共和国の4地域で調査を行い、6カ所の埋葬地を特定した。※平成28年度末までに特定した埋葬地は230カ所。 
・ 「捕虜収容所に収容されていた者に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定」に基づき、外務省を通じて、ロシア連邦に対して未だに埋葬地の特定ができていない埋葬地についての調査等を要請した。また、上記埋葬地調査の際に、現地の行政府に対して同様の要請をした。 
 
(遺骨の収容) 
・ 厚生労働省は、外務省及び民間団体等の協力を得て、ハバロフスク地方146柱、ザバイカル地方114柱、ブリヤート共和国7柱の計267柱の遺骨を収容した。※平成28年度末までに収容した遺骨は総計19,869柱。 
・ 平成28年10月に、ハバロフスク地方における戦没者遺骨収集においてDNA鑑定に必要な検体を誤って焼失する問題が生じた。これに対し、再発防止策を講じた。 
 
(DNA鑑定) 
・ 厚生労働省は、収容した遺骨のうち、遺族が判明する可能性があるものについてDNA鑑定を実施した。その結果、旧ソ連地域で収容した遺骨のうち、39柱の身元が判明した(判明に至らなかった遺骨は92柱)。これにより、旧ソ連地域で収容した遺骨のうち、平成28年度末までにDNA鑑定で判明し遺族にお渡しした遺骨は1,062柱となった(判明に至らなかった遺骨は1,165柱)。 
 
3.公文書等の管理に関する法律に基づく国立公文書館への移管 
〔基本方針2(1)(3)〕 
・ 厚生労働省は、これまでに、ロシア連邦政府より提供を受けた抑留中死亡者約3万8千人分の個人資料、抑留帰還者約47万人分の個人資料について国立公文書館に移管し、平成28年4月に抑留中死亡者名簿18冊(約8万人分)を国立公文書館に移管した。 
 
4.戦没者遺族を対象とした慰霊巡拝 
(基本方針3,5) 
・ 厚生労働省は、外務省の協力を得て、イルクーツク州、ハバロフスク地方及び沿海地方の3地域で実施し、遺族37人が参加した。 
 
5.旧ソ連地域・モンゴルでの海外慰霊碑の建立・管理 
(基本方針3,5) 
・ 厚生労働省は、外務省の協力を得て、ハバロフスク(ロシア連邦)とウランバートル(モンゴル)の抑留中死亡者慰霊碑を建立・管理し、また、これまで旧ソ連地域の14地域に小規模慰霊碑を建立し地方政府に管理を委託している。 
 
6.戦中・戦後の労苦に関する資料の収集・展示を行う昭和館等の施設間の適切な連携 
(基本方針3) 
・ 厚生労働省は、昭和館等の施設間の適切な連携を図るため、総務省、昭和館(戦没者遺族)、しょうけい館(戦傷病者)及び平和祈念展示資料館(兵士、戦後強制抑留者、引揚者)出席のもと、昭和館主催の関係施設連携会議を2回開催し、広報や地方展等の連携について検討を行い、平成28年度は以下の事業等を行った。 
 。慨曚連携して愛知県で展示会を開催。 
◆_撞戮澳間中(平成28年7月16日から8月31日まで)、3館を全て見学した児童生徒等にオリジナルグッズを配布するスタンプラリーを実施。 
 
7.抑留中死亡者の追悼のための民間団体等の取組との連携 
(基本方針3) 
・ 平成28年8月23日開催のシベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集いに厚生労働省から出席し、挨拶と献花を行った。 
 
8.平和基金から承継した労苦に関する資料の展示及び慰霊碑(千鳥ヶ淵)の管理 
(基本方針3) 
・ 総務省は、旧独立行政法人平和祈念事業特別基金から承継した労苦に関する資料の展示及び慰霊碑(千鳥ヶ淵)の管理を行っている。 
 
9.関係国との協議及び協力の要請 
(基本方針7) 
・ 外務省は、関係国との間の既存の枠組みを活用しつつ、厚生労働省等が実施する関連事業の実施に際し、関係国の政府及び関係機関に対し、必要な協力の要請及び調整を行った。 
 
      ★      ★      ★ 
 
【情報&催し物案内】 
◆映画:記憶の中のシベリア〜祖父の想い出、ソウルからの手紙〜「祖父の日記帳と私のビデオノート」「海へ―朴さんの手紙」上映(久保田桂子監督) 
<会場> 
‖膾紂Α崑莠潔砂儼狆譟廖
8月12日(土)、8月18日(金)14:10(2本合計100分・1日1回上映) 
8月19日(土)、8月25日(金)16:35(同) 
 *12・13日 監督舞台挨拶あり 
 
長野・「相生座・ロキシー」 
8月19日(土)、8月25日(金)*19日監督舞台挨拶あり 
 
K牟綵・「東田シネマ」 
8月25日(金)、8月27日(日)*25・26日監督舞台挨拶あり 
 
ぞ倉南区・北九州市立大学北方キャンパス本館A101「北方シネマ」 
9月1日(金)18:00 
 
ゲ縄BooksCafe&Hall「ゆかるひ」 
8月31日(金)〜9月2日(土)10:30/14:00/18:30(3回上映) 
<詳細>http://siberia-memory.net/index.html 
*映画製作の背景なども綴った『記憶の中のシベリア』(久保田桂子著、東洋書店新社刊、2000円+税)も刊行中。 
 
◆シベリア抑留慰霊上映会「帰還証言―ラーゲリから帰ったオールドボーイたち」新作・その3・前篇(終戦編) 
(いしとびたま監督) 
 <会場> 
‖膾紂十三「シアターセブン」 
8月20・21日(日・月)10:30・14:00 *19日監督舞台挨拶あり。千円。 
 
◆屬劼函Δ泙糎鯲館京都」(第4・5会議室) 
8月23日14:00。無料 
<問合せ> 
anshuan2004@gmail.com 
090−5460−3110(いしとびたま) 
 
◆第15回シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い 
 <日時>8月23日(水)13:00〜13:50 
 <会場>国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑(千代田区三番町2/Tel:03−3261−6700) 
(*地下鉄東西・半蔵門・都営新宿線「九段下」4番出口から10分。駐車場あり。*12:00と12:30に「九段下」の旧九段会館駐車場前から会場行き無料シャトルバスが出ます。) 
地図:http://www.env.go.jp/garden/chidorigafuchi/2_guide/access.html 
 
墓苑案内: http://www.boen.or.jp/ 
 <次第>黙祷・関係者追悼辞・挨拶・全員献花 
 <連絡先>シベリア抑留者支援・記録センター 
直通携帯:080−5079−5461 
Tel:03−3237−0217 
Fax:03−3237−0287 
* 映画『私はシベリヤの捕虜だった』DVD上映を、九段下の千代田区立かがやきプラザ4F会議室1・2で、10:20−11:50に行います(入場無料)。 
 終了後も、15:00−16:30に、かがやきプラザ4F会議室1・2で懇談会を開催します。 
(千代田区立かがやきプラザ地図)http://www.chiyoda-vc.com/map 
 
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【取扱図書・資料ご案内】*事務局で取扱中 送料は100円。 
●澤田精之助画文集(絵巻物冊子版)『シベリア抑留者の思い出』 
(自費出版、2016年)700円 
●富田武・長勢了治編『シベリア抑留資料集成』 
(みすず書房、2017年)15,500円 *送料500円 
●富田武著『シベリア抑留―スターリン独裁下、「収容所群島」の実態』 
(中公新書、2016年)860円 
●山下静夫画文集『シベリア抑留1450日』 
(デジプロ、東京堂出版発売、2007年)特価2000円(定価2800円) 
●渡辺祥子著『魚と風とそしてサーシャ』<第1回シベリア抑留記録・文化賞受賞> 
(桜美林大学北東アジア総合研究所、2013年)800円 
●原田充雄著『シベリア抑留・虜囚の詩』 
(自費出版、1999年)2,000円 
●池田幸一著『アングレン虜囚劇団』<復刻版> 
 (サンケイ出版、1981年)1,500円 
●ソ連における日本人捕虜の生活体験を記録する会刊『捕虜体験記』 
(全8巻、1984〜1998年)全8巻セット特価23,000円、各巻特価3,500円(送料込) 
*第検複粥亡「ハバロフスク地方篇」、第察複掘亡「タイシェット・イルクーツク篇」は在庫なし。 
 
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【事務局より】 
● 7/20−27九段ギャラリーでのスケッチ展へのご来場、開催協力ありがとうございました。 
● 8/23「抑留犠牲者追悼の集い」をお手伝いくださるボランティアを募集中です。 
第1陣は9:30、九段下の千代田区立かがやきプラザ4F会議室1・2、 
第2陣は11:00、千鳥ヶ淵戦没者墓苑会議室に集合下さい。 
● 元抑留者が遺された資料・原稿・図書・録音テープなどをご遺族より寄託され、大阪経済法科大学・東京麻布台セミナーハウス7F(「抑留問題資料室」)で整理作業を行っています。 
 作業を手伝って下さるボランティアを募集中です。毎週月曜日を作業日にしています。 
(8月21、28日、9月4、11日の10:30−15:00作業予定です。8月14日と9月18日は休みます) 
● 資料等を寄贈いただく場合は、下記の宛先にヤマト・宅急便(着払い)でお送り下さい。 
  〒106−0041 東京都港区麻布台1−11−5 
 大阪経済法科大学・麻布台セミナーハウス7F 
 抑留題資料室あて 
(Tel:080−5079−5461) 
 
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シベリア抑留者支援・記録センター 
(住所)〒102−0074 東京都千代田区九段南2−2−7−601 
(Tel)03−3237−0217 / 080−5079−5461 
(Fax)03−3237−0287 
(E-mail)cfrtyo@aol.com / cfrtyo@gmail.com 
(Web)http://sdcpis.webnode.jp/ 


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