2017年08月28日19時24分掲載  無料記事
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人権/反差別/司法

日本の男女の賃金格差  平均で女性の賃金は男性より27%低い  イタリアは約5% 

  日経新聞の今年の記事によると、フルタイムで働く日本の男女の賃金格差は27%、つまり仮に男性が30万円の収入だとすると女性は約22万円ということになる。この差は大きい。これは憲法に保障された男女の平等に反していないのだろうか。 
 
  以前、女友達がこう言ったのを思い出した。 
 
  「会社が私を評価しているかどうかって、『君はよく頑張ってるな』とか『君がいないと現場は回らない』みたいな言葉じゃないと思うんですよね。会社が私にいくらの賃金を支払うか、ってことじゃないですか。そこに会社の私に対する評価が現れると思うんです」 
 
  初めてこの言葉を聞いた時は、ドライな印象を受けたけれども、確かにその言葉には説得力を感じないわけにはいかない。もし、そうだとするなら、日本社会は女性に男性の73%の労働の価値しか認めていない、ということになる。 
 
  欧州連合で見ると、2年前の統計ではイタリアで約5%、フランスで約15%である。日本と同等か、それ以上なのはチェコとエストニアだけだ。EU28か国の平均は16%くらいである。 
http://ec.europa.eu/eurostat/statistics-explained/index.php/File:Unadjusted_gender_pay_gap,_2015_(difference_between_average_gross_hourly_earnings_of_male_and_female_employees_as_%25_of_male_gross_earnings)-F1.png 


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