2017年10月10日11時26分掲載  無料記事
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検証・メディア

ダヴの宣伝はその1つに過ぎない デジタルメディアのRankerがレイシズム広告の歴史を紹介

  ボディウォッシュを製造販売する米ブランドのダヴ(Dove)が黒人を差別する広告をフェイスブックに投じて世界的な批判を浴びていることはすでに紹介した。アメリカのデジタルメディアのランカー(Ranker)はそうしたレイシズムの広告は今に始まったものではない、とレイシズム広告の歴史を披露している。 
 
  それによると、白人が黒人を石鹸で洗う、という発想はかなり昔から存在するようだ。そのことが紹介されている宣伝の中に示されている。中には黒人が黒人を白い塗料で塗る、塗料会社の宣伝まである。そこには「黒いものをいかに消せるか、見てください」とある。 
 
  差別の対象になっているのは黒人だけでなく、ネイティブ・インディアンも嘲笑の対象になっている。もちろん、白人の中には真摯に差別反対の闘いを行ってきた人々の歴史もあるから、白人がみんなひどい、という誤解を抱かないことも大切だ。大切なことは親が子供にどう教えるか、ということである。その意味で宣伝は世代から世代へ、無意識のうちに差別を刷り込む機能を持っている。 
 
※ Rankerの紹介記事 
https://www.ranker.com/list/racist-vintage-ads/erica-braverman?var=10&utm_expid=16418821-324.4j3E5jENRwCSmGaNMw2F1g.5&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2F 


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