2018年02月17日20時02分掲載  無料記事
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国際

進む北の核開発 米政権内に認識差

 1月23日付のThe Washington Post紙は、北朝鮮の核兵器開発を巡る問題で、トランプ政権と米中央情報局(CIA)の間に認識の差があることを報じた。 
 同紙は、北朝鮮がすでに米国を射程範囲とする高度な大陸間弾道ミサイルを開発したと見ている。ミサイルの精度と成功率は高まり、金正恩総書記はさらなる核開発を行うとしており、次に予期されるのは、製造工場のさらなる開発だと同紙は伝えている。 
 CIAは、世界でも最も透明性が低いとされる金政権の情報収集を進めており、その努力は、国連制裁下にある北朝鮮への禁輸が進んだことを報告している。 
 しかし米同紙は、財務省高官によると、中国やロシアから石炭などの必需品、高級品が貨物船などを用いて不正に持ち運ばれているという。北の指導者が困窮する経済を含め、どのような政策を描いているかは疑問だ。一方、トランプ政権がどのように判断し、先制攻撃を行うかは未だに不透明だと同紙は述べている。 
 同紙は、米政府は北朝鮮問題に外交努力のほとんどを費やし、トランプ大統領はツイッターを通じて批判を続ける。米政府が、今年の早い段階で高度な大陸間弾道ミサイルを北が発射可能と見ていることを踏まえ、ミサイルに収納する小型核弾頭がどの程度の破壊力を持っているかが問題になると結論づけている。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第137号(February 12, 2018)〕 
 
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