2018年04月23日22時46分掲載  無料記事
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国際

マクロン大統領の警察動員力  大学入学システムの改正に反対して立てこもったパリ大学(Tolbiac) の学生たちを強制排除

  パリ大学は複数に渡って分校が存在するが、Tolbiac(トルビアック)と呼ばれているのは第一分校のパンテオン・ソルボンヌ校で法律などが中心の大学だ。そのトルビアックで3月26日から大学生たちが入学システムの法改正に反対して校舎に立てこもっていた。学生たちはマクロン大統領が彼が抜擢したエドゥアール・フィリップ首相のもとで大学入試の選抜システムをより強化して、みんなが入学できるシステムをそうでないものに変えようとしている、と訴えてきた。しかし、4月20日早朝、警察が大学に突入し、100数十人の学生たちを力づくで排除した。 
 
  今、国会に提出されている大学入学システムの改正法案はla loi Orientation et reussite des etudiants (ORE)と名づけられている。学生たちをよく導き、成功させるための法案というような名前がつけられている。また法案の提案者の名前を取ってヴィダル法とも呼ばれる。ただし、学生たちから見れば競争システムを強化させ、大学から学生を排除するシステムに変えられようとしているのだ。学生が立てこもり全面的にブロックした大学はパリやモンペリエなど4校に上っている。また、一部の施設の占拠を含めると数十に上るとされる。 
 
 
■改正法案 PROJET DE LOI relatif a l’orientation et a la reussite des etudiants, 
http://www.assemblee-nationale.fr/15/projets/pl0391.asp 


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