2018年06月10日18時08分掲載  無料記事
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国際

南シナ海を巡る開発 沿岸国間の緊張高まる

 5月21日付のThe Washington Times紙は、中国空軍が、南シナ海の島に初めて長距離爆撃機を着陸させたと18日に発表したことを報じた。これにより中国政府は東南アジア地域あるいはさらに遠距離を攻撃することが可能になると同紙は見ている。 
 ワシントンのシンクタンクの分析によると、場所は西沙諸島(パラセル諸島)における中国の最大の軍事基地があるウッディー島であるとみられる。西沙諸島は中国が実効支配しているものの、ベトナムと台湾も領有権を主張している。 
 中国外務省報道官の陸慷(Lu Kang)氏は21日、「中国軍の単なる通常演習であり、過大解釈する必要性はない」と発言し「軍艦と航空機を巡回させ脅威を与えているのは米国の方だ」と語っている。 
 また同紙は、関連する動きとして、ベトナムで中国人観光客が南シナ海の領有権を主張するTシャツを着て騒動を巻き起こし、Tシャツを没収されたこと、米国の衣料メーカーGAPが先週、中国を表すTシャツのデザインに南シナ海と台湾を含めず販売したことで中国側の抗議を受け,同製品を撤去し謝罪したことなどを報じた。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第144号(June 5, 2018)〕 
 
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