2018年07月16日01時39分掲載  無料記事
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沖縄/日米安保

【署名】STOP!辺野古の海への土砂投入

 沖縄県・辺野古の新基地建設。8月にも辺野古・大浦湾の海に土砂が投入されようとしているのを知っていますか? 
 辺野古・大浦湾は「命の海」です。マングローブ林、干潟、海草藻場、砂場、泥場、サンゴ礁が連続し、やんばるの森から流れこむ河川により豊かな生態系が作り上げられています。近年発見された巨大アオサンゴの群集や、日本では絶滅の恐れが最も高い哺乳類のジュゴンが生息します。確認されているだけでも絶滅危惧種262種を含む5,300以上の生物が生息しています。 
 この海が壊されることに、私たちは大きな危機感を募らせています。 
 大浦湾で確認されていたジュゴンは、調査と工事の影響のせいか姿が見えなくなっています。埋め立て海域や周辺で見つかったオキナワハマサンゴやヒメサンゴなどの希少なサンゴ類も危機にさらされています。沖縄防衛局はヒメサンゴを残したまま石材を投入し、周辺の藻場を傷つけています。オキナワハマサンゴについても残したまま護岸工事が進められています。 
 沖縄県は事前協議や承認なしの工事は違反であるとして工事の停止を求めていますが、無視されてしまっています。土砂投入によって命の海が壊されることを、今すぐ止める必要があります。 
 最近、辺野古の工事について新たな事実がわかってきました。 
 まず、埋め立て予定地のうち、大浦湾側の海底の地盤が深さ30mまでマヨネーズのように軟弱だということです。これは沖縄防衛局の地質調査で分かったことで、土の硬さを示す指標「N値」がゼロの場所が多く、非常に軟らかい地質となっています。地盤改良には莫大なお金と時間がかかり、環境への影響も甚大です。 
 埋め立て予定地の東側直下には活断層が存在する可能性が専門家によって指摘されています。政府はまだ、この「不都合な真実」を認めようとはしていません。活断層がずれ動けば地震が起こり、地上の軍事施設は破壊されかねません。 
 辺野古では今、命の海を守るため、人々の暮らしを守るため、平和な沖縄を子どもたちに残すため、沖縄の人たちが新基地建設に反対しています。選挙などで示された民意が無視されているため、最後の手段として、工事車両の搬入口で、少しでも工事を遅らせるために座り込みが行われています。 
 辺野古・大浦湾の生物多様性豊かな「命の海」を未来につなぎ、人権や憲法を守るためにも、全世界からの声が必要です。海に土砂が投入される前の今なら、まだ引き返せます。 
 私たちは日本政府に今すぐ海上工事を中止し、辺野古・大浦湾の海に土砂を投入しないよう求めます。ぜひ賛同してください。 
 
要請者:「辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク」/「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」 
 
署名はこちらからhttps://drive.google.com/file/d/1ggjFHDYuylxhTkp8RKTcE3ot591ftF2c/view 
(FoE Japanウェブサイト「新着情報」より転載) 
 
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