2018年09月04日14時15分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】(放射性)トリチウムが安全なら、東京湾へ放出せよ  南相馬市前市長 桜井勝延さんの「福島からの訴え」 柳田 真

 9月1日(土)、2日(日)2つの集会と1つのデモが茨城県水戸市で開かれた。1つは、東海第二原発再稼働STOP!茨城県大集会(1000人)と市内デモ、2つめは再稼働阻止全国相談会(22回)である。11月27日が日本原電・東海第二原発の40年運転終了の日。3ヶ月弱に迫った重大な日を前に、ストップ大集会は盛り上がった。その後開かれた全国相談会も内容の濃い集まりとなった。当日の内容の一端を紹介する。 
 
 東海第二原発ストップ大集会は10人の挨拶と訴えがあったが印象深かったのは「福島からの訴え」という桜井勝延南相馬市前市長の話。 
 
「7年半前の福島第一原発大事故で、日本のマスコミは南相馬市へ誰も来ず、見捨てられた民、見捨てられた市になった」 
「(放射性)トリチウムが安全と言うならば、東京湾へ放出せよ。日本の保守は米国から押しつけられた原発にNOを言え!」 
(米国に押しつけられた憲法NOという保守の人々を思い出した)。 
 
 南相馬市は「原発いらない市」宣言をした…等、自らの体験に基づいて7年前の福島第一原発事故のこと、日本の原発政策を痛烈に批判された。 
 「市長だった時の発言よりもずっと、良かった」これは聞いていた人々の実感。 
 
 「トリチウムが安全なら東京湾へ放出せよ」も強烈な発言で東京電力会長・社長や規制委員会の更田委員長らに聞かせたかった。 
 安全というならばトリチウムを放出した東京湾の水を毎日飲んで生活してもらいたい。原発を進めたい人々(原子力ムラ=原子力帝国の人々)がつくった神話「原発の安全神話」と同じたぐいのものだ。 
 
 トリチウムは水と混じって区別できない。ベータ線は身体の内部に入って遺伝子を傷つけ、やがてガンになる。トリチウムの海洋放出をやめて「安全な陸上部保管せよ」 
 日本にはその技術があり、費用もオスプレイ3機分(300億円)だ。 
 
(たんぽぽ舎、とめよう!東海第二原発首都圏連絡会) 


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