2018年11月01日22時34分掲載  無料記事
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国際

英EU離脱 アイルランドとの国境は?

 10月15日付のThe Washington Times紙は、EU(欧州連合)からの離脱交渉を進める英国にとって、北アイルランドとEU加盟国であるアイルランド間の国境管理が大きな障害となっていると報じた。 
 英国が一旦EU圏を完全に離脱する場合、製造物や農畜産物に対する税関手続きを可能とするために、英国の一部である北アイルランドとEU加盟国であるアイルランドの間に、ある種の国境線を引く必要が生じる。 
 目に見えないアイルランドの国境が、EUと英国の境界線となることを意味しており、ブレグジット後の貿易と通関にかかわる悩ましい問題を投げ掛けるものとなっていると同紙は指摘。 
 この問題は、北アイルランド出身者が、英国かアイルランドどちらに帰属意識を持つかというアイデンティティーの問題と深く結びついているため、ブレグジット交渉における諸問題の中で、最大の難関となっているという。 
 1998年に調印された平和協定によって、アイルランド人またはイギリス人、あるいはその両方として名乗る自由が保障され、北アイルランドの国境が撤廃されることとなった。EU首脳陣とメイ英首相は今週、アイルランドの国境問題について会談を行ったものの、行き詰まりを見せている。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第159号(October 30, 2018)〕 
 
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