2018年11月16日20時04分掲載  無料記事
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国際

中国軍研究者 米大学へ密かに派遣

 10月30日付のThe Washington Times紙は、中国政府が、国を代表する軍事研究者を欧米の大学に入学させていることを報じた。 
 オーストラリアのシンクタンク「戦略政策研究所」(AustralianStrategicPolicyInstitution:ASPI)の最新の調査によると、研究者らはハイパーソニックミサイルやナビゲーション技術などにおいて専門知識を得ているという。 
 同紙によると、中国人民解放軍はこれまで2500名以上の軍事研究者とエンジニアの留学を経済的に支援してきている。派遣生の多くは、どの機関から派遣されたか公開されているが、中には所属機関の昔の名前を使ったり存在しない機関の名前を使ったりして隠す場合もあると同紙は報じている。 
 オーストラリアでは、中国による経済・政治への介入や影響が心配されており、最近では中国の大手通信会社「Huawei」と「ZTE」がオーストラリアの新しい5Gネットワークから排除され、中国政府の怒りを買った。オーストラリアとアメリカの大学は、中国人留学生の増加による授業料や助成金といった中国からの資金が膨れ上がったこともあり、これまでこのリスクに目をつぶってきた。中国の富裕層からアメリカの公立・私立大学への寄付は膨らんでおり、2016年にはカリフォルニア工科大学やイエール大学、MIT等に多額の寄付がなされていたと同紙は伝えている。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第161号(November 12, 2018)〕 
 
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