2018年11月28日18時06分掲載  無料記事
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国際

豪パイプライン企業買収 豪政府、買収を拒否か

 11月7日付のThe New York Times紙は、オーストラリア政府が、香港の実業家・李嘉誠氏率いる「長江実業グループ」による、オーストラリア最大のガス・パイプライン企業「APAグループ」の買収を拒否する方針を示唆したと報じた。 
 豪財務相のフライデンバーグ氏は、長江実業グループの約130億豪ドルの買収案を「国益に反するもの」として拒否すべきとの見解を示し、「同見解は、買収が自国の最も重要なガス輸送事業において、外国の単一企業グループによる過度の占有を招く可能性があることを根拠としている」と語っている。 
 なお、豪財務省の声明によると、最終決定は2週間以内に行われる予定だという。豪政府は、2017年に長江実業グループによる自国のエネルギー会社「デュエット・グループ」の買収を承認した一方で、その前年には州の電力会社への共同入札を拒否。 
 また今年8月にも、中国の「Huawei」や「ZTE」といった企業による、電気通信ネットワークをサポートする機器の提供を阻止している。 
〔ND米紙ウィークリーニュース第162号(November 26, 2018)〕 
 
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