2019年04月04日23時15分掲載  無料記事
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農と食

ドイツ・バイエルン州 175万人の署名で「ミツバチ保護法」制定へ  有機農地の拡大や河川汚染規制強化

 ドイツ・バイエルン州政府は4月3日、175万人の署名を集めた「ミツバチ保護法」の制定を求める請願について、請願を受け入れ、住民投票にかけることなく、請願の案文通りの法案を議会に法案として提出すると発表した。(有機農業ニュースクリップ) 
 
 
 請願では、2025年までに農地の20%を有機基準の農地とし、30年までに30%に増やすというもの。州内の緑地の10%は花のある牧草地の転換し、川や水路についても、農薬や化学肥料による汚染から保護されるとして規制強化が図られるという。 
 
 ・Guardian, 2019-4-3 
  Bavaria to pass 'save the bees' petition into law in landmark move 
  https://www.theguardian.com/world/2019/apr/03/bavaria-bees-farming-petition-conservation-nature 
 
 ・AFP, 2019-4-4 
  「昆虫保護法」請願に署名175万人、住民投票せず法制化へ 独バイエルン州 
  https://www.afpbb.com/articles/-/3219257 
 
 
 ドイツ連邦政府でも農薬規制の強化を盛り込んだ「昆虫保護法」制定に向けた動きがある。今年2月、ドイツ連邦政府のシュルツェ(Svenja Schulze)環境相は、昆虫を保護するため、殺虫剤の大幅削減や巨額の研究費拠出を盛り込んだ法律を制定する方針を明らかにした。 
 
 「昆虫の保護に向けた行動計画」では、グリホサートの2023年までの禁止を盛り込み、昆虫保護のために年間1億ユーロ(約125億円)を拠出し、うち2500万ユーロ(約31億円)を研究に割り当てる計画としている。 
 
 ・AFP, 2019-2-18 
  ドイツ、「昆虫保護法」の制定検討 環境相、殺虫剤の使用削減など計画 
  http://www.afpbb.com/articles/-/3211615 


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