2019年07月01日21時32分掲載  無料記事
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中国

「フリー・香港!フリー・チベット!フリー・ウイグル!フリー・台湾!フリー・モンゴル!」〜 Justice20実行委員会主催「アジアに自由、人権、平和の実現を!」

 日本で初めて開催された大阪でのG20サミットの裏で、中国政府から弾圧を受けているチベット、ウイグル(東トルキスタン)、南モンゴル(内モンゴル)出身者らが大阪市内に集い、今後の連携強化を誓い合うイベントが催された。主催はJustice20実行委員会(以下、J20)。 
 J20の石井英俊事務局長(自由インド太平洋連盟副会長)の説明によると、J20にはチベット、ウイグル、南モンゴル、台湾、香港、中国、韓国、ベトナムなどアジア全域にわたる国、地域、民族が参加しているとのことで、今回のイベントの趣旨は「アジア全域に及ぶ多くの民族、地域が中国共産党政権によって大変な問題を受けていることに、こぞって声を上げよう」ということのようだ。 
 
 6月29日(土)に開催された「アジアに自由、人権、平和の実現を!」と題する屋内集会には、ラビア・カーディルさん(自由インド太平洋連盟会長)、ショブチョード・テムチルトさん(世界南モンゴル会議=クリルタイ会長)、ウミット・ハミットさん(世界ウイグル会議副総裁)、イリハム・マハムティさん(日本ウイグル協会会長)、ツェリン・ドルジェさん(SFTジャパン代表)、王戴さん(民主中国戦陣副主席)、廖雨詩さん(台湾発展と文化交流協会研究員)らが登壇し、中国共産党を批判するとともに、会場に集まった参加者に向けて更なる支援を要請した。 
 
「今、数百万人のウイグル人が中国国内にある強制収容所に収監されています。私の親族も多くが消息不明の状態です。全てのウイグル人は、世界中の人々からの助けを求めています。そしてウイグルだけでなく、モンゴル、チベット、香港、台湾の人々にも支援の手を差し伸べてください」(ラビア・カーディル自由インド太平洋連盟会長) 
 
「南モンゴル、ウイグル、チベットだけでなく、香港や台湾も含めて、中国共産党の一党独裁がアジアの平和にとって脅威になっています。各国リーダーが一堂に会し、国際平和や経済問題などを話し合うG20の開催地である大阪で、私たちは中国共産党の拡張思想と人権弾圧に抗議の声を上げます」(ショブチョード・テムチルト世界南モンゴル会議=クリルタイ会長) 
 
「私たちは、もう中国による圧政に耐えられません。私たちの国、東トルキスタンを再建させたいです」(ウミット・ハミット世界ウイグル会議副総裁) 
 
「G20に先立つ今年5月から、中国大使館は、ほとんどの在日ウイグル人に対して電話を掛けています。その中には『中国大使館です』と言うだけで、それ以上は何も言わないケースもあります。すなわち、中国は『お前たちの全てを我々は把握しているんだぞ。だから大人しくしろ』と我々を脅しているのです。また、故郷の警察・公安が両親の写真を送りつけつつ、さらに電話口で『両親は今、元気だよ』と言ってきて、G20での抗議行動に参加させないよう圧力を掛けてくるケースもあります」(イリハム・マハムティ日本ウイグル協会会長) 
 
「アメリカに本部を置く国際NGO『フリーダムハウス』は2015年、チベットについて、政治的自由や公民権の状況がシリアに次いで世界で2番目に劣悪な状況にあると指摘しています。今、台湾で流行っている言葉は『昨日のチベット・ウイグル・モンゴル、今日の香港、明日の台湾』です。中国による弾圧という問題が解決するまで、私たちはこれからも連携していかなければなりません」(ツェリン・ドルジェSFTジャパン代表) 
 
「30年前に起きた天安門事件の2か月後に来日して日本で暮らしています。今、香港の若者たちが目覚めて立ち上がったことに、私は『あっぱれ!』という言葉を贈りたいです」(王戴・民主中国戦陣副主席) 
 
「私は、台湾で生まれた後、米国と日本で過ごしたので、“自由”“人権”“民主的な政治”は呼吸をするように自然に存在するものと思ってきました。台湾に戻った後、政治の場で活動するようになる中で、人権を無視する中国共産党の酷さに驚きました。私には絶対許せないことです」(廖雨詩・台湾発展と文化交流協会研究員) 
 
「私たち香港人の要求はシンプルなものでした。‘亡犯条例案の完全なる撤回、抗議者に対する容疑の取り下げ、9畊膳抻,砲茲觜圓過ぎた暴力の行使に対する独立した調査、せ笋燭噌畊楚佑旅概蝶萋阿鯔銃阿畔類したことへの抗議、です。G20大阪サミットにおいて、自由な精神の下、各国リーダーたちは香港の問題について言及してくれています。これを我が香港での闘いを支える強い土台として、学生自治会は世界中に向けて、香港で起きていることを知らせていきたいと思っています。私たち香港人は、今後、世界中のありとあらゆる集会に参加していく予定です」(香港教育大学学生会の男子学生) 
 
 集会終盤、中国政府によって解散させられた香港民族党の召集人であった陳浩天さんが登壇し、陳さんの音頭で「フリー・香港!フリー・チベット!フリー・ウイグル!フリー・台湾!フリー・モンゴル!」とシュプレヒコールが起こったところで、集会の盛り上がりは最高潮に達していた。(坂本正義) 


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