2019年09月10日14時22分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】  西サハラ・アスリート、モロッコ・アスリート  平田伊都子

 「ノックアウト勝ちだ!」と、モロッコのメデイアが久しぶりの快挙に湧きました。 時は2019年9月7日、場所はアラブ首長国連邦の首都・アブダビ、、モロッコの英雄はオットマン・アザイタルMMA(総合格闘技)の世界チャンピオン!!  UFC(超格闘技世界選手権)のライト級戦で、29才のモロッコ・チャンピオンは、フィンランド選手テイーム・パカレンに第一ラウンドでこめかみにパンチをかまし、ノックアウトしました。 確かに、モロッコ人は戦闘的運動能力があるようです。 
 
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「9月4日、スペイン警察がモロッコのアスリート・ジャウアド・トゥガネを、泥棒の疑いで逮捕した」と、スペイン紙ラス・プロヴァンシアが伝えた。同紙によると、アスリートは先週だけで4回もヴァレンシア近郊のショッピングセンターで盗みを繰り返していたという。ヴァレンシア地方警察で彼の名は窃盗犯としてマークされていた。2019年7月、ジャウアドはショッピングセンターの警備員に捕まり、神妙に謝って翌日に釈放されていた。若いアスリートは、電気製品を盗んで逃走し、ヴァレンシアの路上でその盗品を売り捌いていて、10回目にしてやっと捕まった。そして、所属していた<プラジャ デカスティリオン・スポーツクラブ>を首になった。最初の逮捕から数週間後、アスリートは同じショッピングセンターに戻り、総額800ユーロ(約94,776円)に値する洋服などの商品を盗んだ。ラス・プロヴァンシア紙は、「8月18日、若いモロッコ人は数時間の間に同じショッピングセンターで、2回も盗みを働いた。そして、その日の午後も同じショッピングセンターに舞い戻り、さらに電気製品を盗んだ」と、懲りない犯行を伝えている。スペイン紙は泥棒アスリートの「ヒット&ラン」を楽しんでいるようだ。 
 モロッコに生まれた27才のアスリートは、子供の頃からスペインで暮らしてきた。いわゆるモロッコ人移民の子で、生活の苦労が絶えまなかったと思われる。ましてや、プロのアスリートはクラブに属していても、金がかかる。そのクラブからも追放され、アスリートの前途は多難だ。たくさんの陸上競技に参加したトゥガネは、2018年ヴァレンシア・マラソンのチャンピオンだった。2016年リオ・オリンピックではモロッコ代表として、5000メートル競技に参加した、、まさに、モロッコ期待の星だった。 
 
∪哨汽魯蕕遼缶織▲好蝓璽函1982年4月13日生まれ): 
 西サハラの長距離ランナー・サラハデイーンは、モロッコ占領地・西サハラをモロッコ当局から追放され、フランスでの亡命選手生活を余儀なくされている。モロッコ占領当局は彼がモロッコ占領地・西サハラに住む家族を訪問することすら、拒否し続けている。彼の親族や友人たちは、モロッコ軍が造った<砂の壁>地雷防御壁で分断され、今もモロッコ占領地・西サハラと西サハラ難民キャンプに分かれて暮らしている。フランスの地方マラソンレースで次々にテープを切るサラハディーンは、西サハラの難民と被占領民のヒーローになってきた。 
 西サハラ難民キャンプでは、<サハラ・マラソン>国際大会が、毎年、2月27日のSADR(The Saharawi Arab Democratic Republic)サハラ・アラブ民主共和国建国記念祭の前祭りとして開催される。サラハディーンも、常連さんだ。第14回目になる2019年大会には、主催者スペインNGOの発表で、450人が参加したそうだ。その内の300人が外国人とかで、一等賞は、一番人気のサラハディーンではなく、オーストリア人だった。 
 ちなみに、<サハラ・マラソン>と銘打って、モロッコは毎年3月下旬から4月上旬の7日間にわたり、<南モロッコ>の砂漠で約230kmのウルトラマラソンを開催している。<南モロッコ>とは、モロッコが勝手につけた<モロッコ占領地・西サハラ>の名称だ。 
 
2020東京オリンピック・パラリンピック難民チーム: 
 2019年6月21日、共同通信が、「国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は20日、スイスのローザンヌで開かれた2日間の理事会後に記者会見し、2020年東京五輪での<難民五輪選手団>結成に向けてシリアやアフガニスタン、南スーダンなど9カ国出身の37選手を支援する計画を明らかにした。参加基準を設け、来年6月にメンバーを発表する。陸上、柔道、空手など8競技にわたり、来春に合宿も実施する」と、伝えている。 
 初結成された16年リオデジャネイロ五輪では、3競技に10選手が特別参加した。みんな、東京五輪での連続出場を目指している。団長は女子マラソン元世界記録保持者のテグラ・ロルーペさん(ケニア)がリオ五輪に続いて務める。 
 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、内戦などで国外に逃れた難民や難民申請者、国内避難民は昨年末で過去最多の約7080万人に上るそうだ。44年長期西サハラの難民と被占領民もこの中に入る。パレスチナ難民に関しては、国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)が担当していてUNHCRの範疇にはない。このところ国連報道室では、UNHCRの汚職が追及されている。国連報道官は、「調査中」という解答を繰り返すだけだ。 
 大会組織委員会の森喜朗会長は「難民選手団の参加を歓迎する。受け入れ態勢の整備にも万全を期していく」とコメントしている。 
 
 モロッコ・アスリート、ジャウアドと西サハラ・アスリートのサラハデイーンは、夫々が他国に住む長身のイケメンです。 二人とも2020東京オリンピックへの参加権を手にして、フルマラソンで競って欲しいと、心から願っています。 マラソンだと、高い入場券を買わなくても、誰でも二人を応援することができます。 
 出場者であれ見物人であれ、オリンピックは参加することに意義があるそうです、、 
 
 
Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)をご案内。 
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU 
 
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 
「Last Colony in Africa]  英語版URL:  https://youtu.be/au5p6mxvheo 
 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之     2019年9月10日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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