2019年10月01日11時33分掲載  無料記事
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遺伝子組み換え/ゲノム編集

ゲノム編集食品 年内にも届け出 ダウ・デュポンのワキシーコーン

 厚労省は10月からゲノム編集食品の届け出の受付を始めるが、米国のコルテバ・アグリサイエンス(元ダウ・デュポン)は、同社のゲノム編集によるデンプンを改質したトウモロコシであるワキシーコーンを年内にも届け出する、と日経が報じた。21年にも菓子や調味料の原料として輸入される見通しだという。いよいよゲノム編集食品が現実のもになってくる。しかし、このトウモロコシを原料として使った製品には表示は不要であり、消費者は選択できない。(有機農業ニュースクリップ) 
 
 
 このゲノム編集トウモロコシは、でんぷんのアミロペクチン量が多くモチモチ感を増えているという。 
 
 ・日経, 2019-9-27 
  米大手、ゲノム編集食品で日本進出 新制度で届け出へ 21年にも輸入 
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50282440X20C19A9EAF000/ 
 
 コルテバ・アグリサイエンスが手続きを進めるというトウモロコシは、同社が2015年12月に、関連会社のパイオニア・ハイッブレッド名で米国農務省に確認を求めたワキシー・コーンのようだ。同社の文書によれば、このゲノム編集トウモロコシは、クリスパー・キャス技術(CRISPR-Cas)を使ったとしている。また、外部から遺伝子の挿入はないとしている(ノックアウト)。 
 
 これに対して米国農務省は16年4月、規制不要との文書を発出している。 
 
 ・Pioneer Hi-Bred International, Inc., 2015-12-14 
  Confirmation of Regulatory Status of Waxy Corn Developed by CRISPR-Cas Technology 
  https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/reg_loi/15-352-01_air_inquiry_cbidel.pdf 
 
 ・USDA APHIS, 2016u-4-18 
  Confirmation of Regulatory Status of Waxy Com Developed by CRISPR-Cas Technology 
  https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/reg_loi/15-352-01_air_response_signed.pdf 
 
 コルテバ・アグリサイエンスは昨年、ダウとデュポンの合併に伴い農業部門が事業分割されて設立された。 
 
 ・コルテバ・アグリサイエンス 
  https://www.corteva.jp/ 


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