2019年10月01日21時56分掲載  無料記事
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欧州

イタリアの新学年は混乱?!〜 チャオ!!イタリア通信(8)

やっと長い夏休みが終わり、9月16日から幼稚園、学校が始まりました。こちらでは9月からが新学年の始まりです。我が家の双子も幼稚園最後の年となりました。 
この幼稚園では、1年が始まる前に、親と教師たちの集まりがあります。主に、新学年に向けて用意するものやプログラムの確認などです。親からの質問や意見交換の場にもなります。仕事などで参加できない人のために、クラスの代表者が後日集まりの内容をまとめて報告してくれます。 
こういう時、こちらではワッツアップと呼ばれるSNS(ラインのようなもの)が活躍します。グループを作れるので、各クラスのお母さんたちでグループを作り、幼稚園の連絡事項は代表者を通して、すべてこのワッツアップで回って来ます。 
 
イタリアの幼稚園や学校は新学年が始まる時に、最初の1週間は授業は午前だけになります。2週目から午後までの通常時間となりますが、日本人ママの間では、3ヶ月も夏休みがあって、なんですぐに通常時間が始まらないのかという愚痴をよく聞きます。しかも、新しい先生がまだ決まらずに、2週目も午前しか授業がないと言っているお母さんもいました。 
小学校・中学校に行く子を持つお母さんからの話ですが、イタリアの学校は時間割がないそうです。授業に必要なものは、その都度授業を担当する先生から言われるので、新学年が始まると毎日のように買い物に行かないといけないと言ってました。また、中学校の教科書は指定された書店で自分たちで購入する制度です。しかも、印刷が十分されていない場合もあり、品切れということになると、他の書店に教科書を探しに行かないといけないと嘆いているお母さんもいました。 
 
わが子が通う幼稚園は、新学年が始まって1週間ちょっとでストライキがあります。そうなると、たいてい午前中で授業は終わります。こうしたことをみても、イタリアの学校を巡る状況がなかなか大変だということがわかります。(サトウ・ノリコ=イタリア在住) 


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