2019年10月05日13時21分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】ついに「東海第二原発の運転延長の反対を求める請願」が清瀬市議会で採択されました  

9月26日、私が提出した「東海第二原発の運転延長の反対を求める請願」は、本会議で10対9の僅差で採択されました。さらに同趣旨の議員提案の意見書も採択されました。実は昨年の9月議会でも、内容は若干異なるのですが「東海第二原発の運転延長の反対を求める請願」が清瀬・くらしと平和の会の溜口郁子さんから提出されましたが、残念ながら8対10で不採択だったのです。だから今回の請願は私にとってリベンジの意味合いがありました。(福田三津夫 清瀬・憲法九条を守る会) 
 
 このような請願を提出した理由は2つあります。1つは、2011年福島第一原発事故の悪影響は現在進行形だということ、もう1つは、東海第二原発がどうしようもなくボロボロだということです。 
 
 清瀬の市民団体「放射能から子どもを守る会・清瀬」が毎年放射能の測定を行っていますが、今年は市内145箇所の内22箇所が0.08マイクロシーベルト(毎時)を越えています。 
 この数値は現在の福島の郡山市の線量と同じです。ちなみに自然放射能線量は0.03マイクロシーベルト(毎時)だそうです。 
 
 東海第二原発の圧力機器は40年使用を前提に作られており、延長されれば60年という長期にわたるものとなり、想定していない問題が生じる可能性があります。さらに、8年間にわたり停止していた原発を再稼働させることは、その機器にどのような不具合が生じるか予想もつきません。 
 
 東海第二原発は、2011年の東日本大震災及びそれに伴う津波で冷却機能の一部を失い、放射能漏れ寸前の状態となりました。 
 福島第一原発事故以降、住民の避難計画が30キロ圏に拡大されました。東海第二原発の場合、30キロ圏内に96万人が住んでおり、実際に避難計画が策定できるのか、困難を極めることが予想されます。 
 また、現実に事故が起きれば首都圏の3000万人にも被害が及ぶことは必至であり、避難計画を策定することも必要となります。 
 
清瀬市議会は今年の選挙でリベラル派が増え、劇的に議員構成が変わりました。 
 毎回の議会傍聴が心楽しくなりました。 
 近隣の読者の皆さんにもお勧めします。 
 市議会に気楽に傍聴に行きましょう! 
 
*詳しい請願内容については下掲のブログを覗いてください。 
(ブログNo229) 
https://blog.goo.ne.jp/engekikyoikuron/e/7f3a0f0fe9b60577fce6a6808fa054f5 


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