2019年10月06日12時07分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】原発マネー安倍政権直撃 稲田朋美衆議院議員が代表を務める「自民党福井県第一選挙区支部」へ

 10月4日、2回目の関西電力幹部記者会見がとうとう取り返しのつかないミスを犯した。弁護士作成の記者会見問答集で地雷を踏まず逃げ切ったと思ったのだろうが、実は自ら罪を認めることになった。そればかりか、ついに本丸政界にまで飛び火した。関電金品受領はそれこそ「底なし沼」。県の幹部から一部の一般社員まで。(山田和秋 たんぽぽ舎ボランティア) 
 
1.明らかな贈収賄事件。元助役森山の死亡を待って、彼を悪者にすることで一件落着? 
 では特注先「吉田開発」社長同席のもとで契約前に概算額や工期を提示したことは何と説明するのか。「席を外した」なんて子供だましを誰も信用しない。しかも、この際金品を受取っている。いつものことだから、「受益者利益供与にあたらない」の言葉、開いた口が塞がらない。これが事件にならないなら、それこそ、警察も検察もいらない。 
 
2.原発マネー…稲田朋美 
 記者会見で贈与は一部国会議員にもという発言があった。その議員とは安倍首相お気に入りの稲田朋美衆議院議員(福井1区)。 
 何しろ稲田朋美の後援会会長は森山氏が筆頭株主の警備会社『オーイング』の関連会社『アイビックス』の吉田敏貢社長だった(2014年8月まで務めた)。 
 稲田朋美が代表を務める「自民党福井県第一選挙区支部」の政治資金収支報告書などによれば森山栄治(高浜町元助役)が役員のオーイング社(2007年売上5億円、2018年51億円)と関連会社のアイビックス社から2011年、2013年48万円の献金を受けていた。 
 また、関西電力関係会社も40万円のパーティー券を買っている。その他−北電8万、九電、中電、東北電力6万円、日本原子力発電10万円、その上、電気事業連合会も10万円。文字通りのすべて原発マネーのキックバック。刑事責任を問われないのはおかしい。本丸自民党には吉原元関電社長の秘書が政界の裏工作でカネをばらまいていた。 
 
3.関西電力は子会社「きん電」を通じて自民党「国民政治協会」に36年間で2.6億円の献金をしていた。他にも自民党役員にも献金を。 
 
 私たちの支払う電気料金が「原発マネーとして還流」して 
いることの根源。 
1.電気料金は「総括原価方式」(需要に応じていくらでも値上げできる)まるで打ち出の小槌。電力会社の使い放題。一般企業では絶対許されない。少なくとも、予算案とその明細は国民に知らせるべきである。 
2.電気事業連合会の会長を関西電力社長岩根茂樹が兼務していることをやめて、第三者に委ねるべきである。全国原発立地で同じことが行われていたに違いない。 
 
 原発はもはや廃止する以外方法はない。 


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