2020年02月13日16時05分掲載  無料記事
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環境

「パワーシフト・キャンペーン」〜再生可能エネルギーへの完全移行に向けて〜

かつて、日本では地域ごとに割り振られた電力会社としか電気を契約することができなかったが、2016年4月の法改正によって様々な業種が電気事業に参入する「電力自由化」により、すべての人たちが自分のライフスタイルに合った電力会社を自由に選択できる仕組みへと変わった。 
「電力自由化」の動きに伴い、最近では、温室効果ガスを大量に排出する石炭火力発電や危険性が高い原子力発電よりも、環境にやさしいとされる「再生可能エネルギー」に切り替える動きが日本各地で見られるようになった。 
 
こうした中、再エネ推進に向けた活動を行う「パワーシフト・キャンペーン運営委員会」は、都内でシンポジウム「自然エネルギーで社会を元気に!」を開催した。 
同シンポには、再エネ事業者や環境問題に取り組む団体のメンバーらが登壇し、再エネへの転換の必要性や気候変動対策などについて訴えた。 
なお、会場は満席となり、参加した年配の方々や20代の若者らは、各登壇者のスピーチに熱心に耳を傾けた。 
 
「Fridays For Future Tokyo」(FFFT)で活動する藤原衣織氏は、「昨年、東京都議会に対して、気候非常事態宣言の発令を求める請願書を提出した」とFFFTの活動を紹介した上で、昨年以上に「2020年は行動の年にしたい」と意気込んだ。 
また、FFFTでは、今月21日(金)〜同23日(日)の日程で、高校生や大学生を対象とした「学生気候危機サミット」(渋谷区)を開催予定とのこと。(https://youth4one-earth.studio.design/) 
 
パワーシフト・キャンペーン運営委員会事務局の吉田明子氏は、同キャンペーンを開始した経緯や電力システムの構造などについて触れながら、再エネ移行の必要性を訴えた。 
また、「再エネ供給を目指す電力会社やパワーシフトを行う企業・事業所の数は、年々増加傾向である」と紹介した。(http://power-shift.org) 
 
ちなみに、現在、パワーシフト・キャンペーン運営委員会では、「みんなでめざせ!パワーシフト電気料金 1億円キャンペーン」を行っている。 
パワーシフトに興味のある方は、登録を検討してみてはどうだろうか。 
http://power-shift.org/100m/) 


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